「やけになる」と「躍起になる」の違いとは?分かりやすく解釈

「やけになる」と「躍起になる」の違い違い

この記事では、「やけになる」「躍起になる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「やけになる」とは?

思い通りにならずに怒り、もうどうにでもなれという気持ちで、深く考えもせずに乱暴な振る舞いをすることです。

怒りを感じる理由はさまざまあります。

たとえば、思い通りにならないから、恥ずかしすぎるから、心配であるからなどです。

この言葉が意味する怒りの理由は、思い通りにならないことです。

こうしたいと思っている通りにならず、腹を立てています。

腹を立てるだけでなく、どうにでもなれという気持ちを持ち、さらに深く考えずに乱暴な行動に出ます。

たとえば、仕事で自分の案が通らなかったとします。

そのことに腹を立ててしまい、もうどうでもいいう気持ちになりました。

そして、よく考えもせずに、ポテトチップスの大袋を3袋も平らげてしまいました。

よく考えてみれば、こんなにも食べれば体重に影響がでることがわかります。

この行動は「やけにな」って起こしているものです。


「やけになる」の使い方

自分の考えている通りにならず、それに怒りを感じて、どうにでもなれという気持ちになり、よく考えずに乱暴な行動に出ることを指して使用します。

どうにでもなれという気持ちから出ている行動です。


「躍起になる」とは?

焦って、つまらないことにも本気になることです。

たとえば、目じりに小ジワができているのを発見して、「歳をとってきた。

これは何とかしなければ」
と焦りを感じたとします。

そして、アンチエイジングをうたう化粧品をいくつも購入し、毎日それを使ってケアをしました。

それだけでは満足できず、アンチエイジングをうたうサプリメントも購入して飲むようにしました。

これは、老化という現象に焦りを感じて、むきになって化粧品を使ったり、サプリメントを飲んだりしているといえます。

「躍起になってケアをする」ということができます。

「躍起になる」の使い方

焦りという気持ちがあり、それによってつまらないことにも本気になることを指して使用します。

「やけになる」と「躍起になる」の違い

「やけになる」の場合は、腹を立てていて、どうにでもなれという気持ちを持っています。

そして、よく考えもせずに行動をすることです。

「躍起になる」の場合は、焦りという気持ちがあります。

そして、つまらないことにも本気になることです。

「やけになる」の例文

・『そんなにやけになるなよ』
・『やけになる○○さんを鎮める』
・『そんなにやけになることではない』
・『ネットの書き込みをみてやけになる』

「躍起になる」の例文

・『販売終了になるカードの購入に躍起になる』
・『点を得ようと躍起になる』
・『今度こそは当てようと躍起になる』
・『自社をアピールしようと躍起になる』

まとめ

「やき」「やっき」と音が似ていますが、意味は異なる言葉です。

一方はどうにでもなれという気持ちがあり、深く考えない行動をすること、もう一方は焦ってむきになることを意味しています。

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