会社でよく聞く言い回しには、よく分からない日本語もあります。
この記事では、「アテンド」と「アサイン」の違いを分かりやすく説明していきます。
正しい言葉を今すぐ学習していきましょう。
「アテンド」とは?
アテンドとは、案内やお世話をすること。
出席する、付き添うという意味でも用いられます。
「身の回りの人の面倒をみる」という意義として、つかわれます。
アテンドは英語の「attend」から生まれたカタカナ語です。
英語のアテンドは、儀式やイベントに出席するという意味で用いられます。
会議への参加、結婚式の参列などがその一例です。
日本語のアテンドはもともとの英語が、さらにボリュームアップしたもの。
イベントの案内係を務める、取引先の接待に付きそう、部長のエスコート係を買って出るときに用います。
「お世話をする」というニュアンスがより強いのが、日本語のアテンドです。
使い方としては「週末のゴルフ大会、課長のアテンドをしてもらえる?」や「イベントのアテンド役をおこなうよう、上司から頼まれた」などがあります。
付き添い係や会場のエスコート役として、アテンドは使われます。
「アサイン」とは?
アサインとは命ずること。
任命や指名をおこなうことです。
適材適所にスタッフを割り当てることを、アサインと呼んでいます。
アサインも英語の「assign」という動詞からきた言葉です。
英語のassignも日本語と同じような意味があります。
仕事や係を与える、割り振るときに用います。
また人事部が社員の配属をおこなうときにも使用します。
そのため日本語でも「雇用する」という意味あいでアサインが使われることもあります。
具体的な使い方としては「新入社員として入ってきたA君を、新規プロジェクトにアサインした」や「営業部にアサインすべき人材を、ピックアップしてください」や「この度、支店長としてアサインされた田中です」などがあります。
参加や指名という意味でつかわれます。
「アテンド」と「アサイン」の違い
どちらも「ア」から始まるカタカナ語のため、勘違いしやすいです。
「アテンド」と「アサイン」の違いを、分かりやすく解説します。
・介添えがアテンド
アテンドもアサインも同じ4文字ということもあり、ぱっと日本語に訳すのが難しいです。
そんな時にイメージしたいのがウエディング。
結婚式では介添人のことを「アテンド役」と呼んでいます。
つまり誰かのお世話を焼くことがアテンドです。
一方でアサインは「仲間入りをする」という意味でつかいます。
プロジェクトの参加、新しい役職への任命、新規雇用などはすべてアサインです。
まとめ
「アテンド」と「アサイン」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも双子のように似ている言葉です。
アテンドは面倒をみる、付き添う、エスコートするという意味で用います。
対するアサインは参加する、仲間入りする、起用するという訳でつかいます。
どちらも上場企業でよく耳にする単語なので、忘れないようにしておきましょう。