「アベック」とは?意味や使い方を解説

カタカナ語

「アベック」

「アベック」とはフランス語で“avec”と書き、本来は「〜と一緒に」といったように前置詞となります。

英語の“wit”にあたると言えばわかりやすいでしょうか。

日本語では「アベック」は和製フランス語で、一組の男女、カップルのことを言い表します。

それではもっと詳しい意味、使い方を見ていきましょう。

「アベック」の意味

「アベック」は和製フランス語で一組の男女、カップルのことを言います。

少々古い言葉で昭和の頃によく使われていましたので現在で死語と言いますか、意味を知っていても使う人はとても少ないでしょう。

若い世代は「カップル」とか「恋人同士」と言う場合がほとんどです。

ちなみに昭和の頃は「アベック」という言葉は洒落た言葉、今風の言い表し方でした。

フランス語では英語で言うところの“with”であり「〜と一緒に」といった前置詞ですので、男女一緒といった意味はないのです。

日本に入ってきた時に意味が変わって、男女の二人連れという風に定着してしまったのでしょうか。

ですからフランスではカップルという意味では通じないということになります。

「アベック」の言葉の使い方

日本語においての「アベック」は男女の二人連れ、カップルという意味になります。

しかし、この言葉は昭和の頃によく使われていました。

現在アラフォーの人ぐらいまでは聞いていて知っているという感じではないでしょうか。

実際に会話の中で「アベック」を使っていた人というのは現在60代以上ぐらいと思われます。

今でも、それぐらいの年代以上の方と話す時には「カップル」「ツーショット」などと言うより「アベック」と言った方がわかりやすいのかもしれません。

また40代ぐらいで子供の頃を懐かしんでわざとに「アベック」と言ったりしますと「久々に聞いた」と盛り上がるという場合もあります。

「アベック」を使った例文・短文(解釈)

「アベック」を使った例文と解釈を紹介します。

「アベック」の例文1

「前の車、アベックが乗っているね」

アベックというのは男女二人連れ、恋人といった意味合いで使われていますので、男女二人を見れば「アベック」と言うことができます。

今の言い方に直せば「カップルだね」となります。

「アベック」の例文2

「あれは、アベックかな」

例えば、男女が二人並んでいたり、話していますと、どのような関係性なのか気になることがあります。

つき合っているのか、単なる知人なのか、友達なのかということですが、アベックという言葉を使いますと「恋愛関係」にあるというニュアンスになります。

夫婦、恋人、不倫、浮気と色々ありますが男女の関係を思わせる言葉でもあります。

例えば不倫カップルかどうか怪しいといったことを言いたい時に「あのアベックは怪しいな」と使うこともできます。

「アベック」の例文3

「アベックばかりの店で居心地が悪い」

アベック=恋人といった意味で使うこともあります。

熱々カップルだらけのお店、デートスポットに紛れ込むと、自分が一人だったり、同性の友達と一緒という時は気まずい気持ちになります。

そのような時に今であれば「ラブラブな空気で気まずい」とか「カップルばっかりで居場所がない」と言うわけですがそれと同じような意味となります。

「アベック」の例文4

「アベックを見て羨ましがっている」

恋人がいない人が、男女二人連れを見て羨ましい、自分も恋人が欲しいなと思うことは今も昔も変わらないことなのかもしれません。

仲の良さそうな恋人同士のことをアベックと言います。

例えば喧嘩をしている男女を見れば「アベックが喧嘩をしている」となります。

男女二人いて恋人かどうかわからない時にもアベックと言うこともありますが、大体は恋人同士を意味して使うことが多いのではないでしょうか。

「アベックがいちゃいちゃしている」などと年配の人は今でも普通に言う場合もあります。

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