「アホウドリ」と「カモメ」の違いとは?分かりやすく解釈

「アホウドリ」と「カモメ」の違い違い

この記事では、「アホウドリ」「カモメ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「アホウドリ」とは?

「アホウドリ」とは、北太平洋に分布するミズナギドリ目アホウドリ科アホウドリ属に分類される鳥類です。

冬に繁殖のために日本近海へ渡りをして南下します。

小笠原諸島媒島や嫁島や聟島などで繁殖が確認されており、全長は84~100cm、翼開張190~240cm、体重3. 3~5. 3㎏で飛行できる鳥類の中では最大級です。

全身の羽衣は白く、後頭から後頸にかけての羽衣は黄色です。

海洋に生息し、魚類、甲殻類、軟体動物や動物の死骸を食べます。

繁殖は卵で行い、集団繁殖地を形成し、クラッタリングと呼ばれる、頸部を伸ばしながらくちばしを打ち鳴らして求愛し、巣は基斜面の窪みの部分に基本的にオスが作り、10~11月に1個の卵を産みます。

オスメスが交代で程度卵を温め、65日に程度でヒナが孵ります。

大柄な体のため、空を飛ぶ際には下り坂や向かい風を使って助走し、場合によっては失敗する場合もあります。

1956年3月3日に天然記念物に仮指定され、1958年4月25日には正式に国の天然記念物に指定されました。

さらに1962年4月19日には特別天然記念物に指定され、1993年には種の保存法施行より国内希少野生動物種に指定されました。


「カモメ」とは?

「カモメ」とは、鳥綱チドリ目カモメ科カモメ属に分類される鳥類です。

全長は40~60㎝、翼開張110~125cmで、「カモメ」の由来は幼鳥の時の斑紋が籠の目のように見えることから、「かごめ」「カモメ」に変化したとされます。

沿岸部や河口、干潟などに生息し、漢字表記の「鴎」は鳴き声の当て字とされています。

食性は主に魚類や動物の死骸などを食べ、繁殖は卵で行い、集団繁殖地を形成し、沿岸の草原などに巣をつくります。


「アホウドリ」と「カモメ」の違い

「アホウドリ」「カモメ」の大きな違いは何と言ってもその大きさです。

「カモメ」翼を広げた際大きくても125cm程度であるのに対し、「アホウドリ」は最大で240cmにもなります。

またその希少性も違っていて「カモメ」は世界各地に広く分布するのに対し、「アホウドリ」はその捕獲のし易さから乱獲された過去があり、特別天然記念物に指定されその繁殖を色々な方法で保護されています。

まとめ

「アホウドリ」「カモメ」の違いはその体長の大きさです。

「アホウドリ」は翼を最大まで広げると、大きいもので人間の身長を軽く超えます。

「カモメ」は大型の「カモメ」「セグロカモメ」でも、翼を広げた際に最大で145㎝程度です。

また分布も「カモメ」は世界各地に広く分布しているのに対し、「アホウドリ」は過去の乱獲で絶滅の危機と言われるまで数が減少しましたが、特別天然記念物に指定されるなどのさまざまな保護活動の結果、少しずつその個体数は増加してきています。

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