この記事では、「アレオレ詐欺」の意味や使い方、例文を分かりやすく説明していきます。
「アレオレ詐欺」とは?意味
「アレオレ詐欺」とは、自分では一切手を出していないというのに、他人の手柄をあたかも自分がやったように人へ伝える行為を意味しています。
この詐欺の方法は息子や娘と偽り、お年寄りに電話しては騙してお金を盗む「オレオレ詐欺」をもじったもので、手柄を立てたことを「あれは俺がやったんだ」と自慢する意味で人に吹聴する行動を指す言葉です。
「アレオレ詐欺」の概要
実際には一度も関わったことがない仕事であるのに自分も参加して制作を手伝ったと人に嘘をついて騙す手口がまるでオレオレ詐欺にそっくりであることから「アレオレ詐欺」と言っては人に自慢して、ドヤ顔するときにインターネット上で使います。
例えば有名なアニメ作家がいて、何億円もの制作費をかけて作品を世に送り出し、一大ブームを巻き起こした『不滅の刃』の制作スタッフとして「働いたことがある」と嘘を伝えて、実際に成果を尽力したと話題にただ乗りすることで自分は凄いんだと誇張して喜びます。
しかし、制作スタッフの名簿を見てもその人の名前が載っていないと指摘すれば「裏方なんだ」とうまく言い訳しますが、「裏話をいくつも知ってる」と関わった者にしか分からないようなことをさらりと言って、相手をさらにだます手口を見せます。
「アレオレ詐欺」の言葉の使い方や使われ方
まったく関わっていないのに、あたかも関わって成果を出したと人に自慢するときに使うのが「アレオレ詐欺」の特徴です。
流行っているアニメや映画、音楽の制作に関わったと嘘をつき、自分は凄いと伝えることが多く、その話して人を驚かせたり、気持ちを掴みたいと思うとき「あの映画の登場人物が着る服のデザインをした」だの、「アニメのオープニング曲を手伝ったのは俺だ」と言います。
普通ではできないことをしたと伝えるだけで相手に好感を持たれ、尊敬されたいという気持ちを持った人は、このように事実ではない話を流暢に話して相手の信用を勝ち取り、ものにして気持ちを掴むわけです。
この「アレオレ詐欺」の手口を使う相手は仲良くなりたい、恋愛感情を引き出したい、年上として尊敬されたいと思う相手であるときに使います。
「アレオレ詐欺」を使った例文(使用例)
・『匿名で書き込みできる掲示板では頻繁にアレオレ詐欺が横行している』
・『アレオレ詐欺に関わる者はいち早く流行に便乗する傾向が見られる』
・『初音ミクがオリジナル曲としてアレオレ詐欺を披露する動画がある』
自分の名前を出さずに掲示板を利用できるところが「アレオレ詐欺」は誰でもできるところであります。
インターネットが使える人は今のトレンドをいち早く調べられますので、話題作りがうまくできるだけではなく、便乗しては人に自慢するネタにします。
初音ミクは、「アレオレ詐欺」を揶揄する歌詞をオリジナルで歌っています。
ニコニコ動画でその曲が聴けますので、聴いてみるといいでしょう。
まとめ
うまいことオレオレ詐欺の手口に便乗し、人に自慢して気持ちを掴み、信用まで掴み取る「アレオレ詐欺」して喜ぶ者が増えているところから個人で警戒することが必要です。
騙されないように、普段から相手の話を鵜呑みにしないようにするために自分をしっかり持つことが必要です。