センチメンタルに近い形容詞には、色々な種類があります。
この記事では、「アンニュイ」と「メランコリック」の違いを分かりやすく説明していきます。
お友達に聞きづらい言葉を、今のうちに学んでおきましょう。
「アンニュイ」とは?
アンニュイには、儚い・物憂げという意味があります。
雰囲気のある美しさ、奥ゆかしさに対して用いる表現です。
おもにファッションやメイクで使われます。
アンニュイとはフランス語の“ennui”から来た言葉です。
フランス語のアンニュイには、退屈や気だるいという意味があります。
日本ではもともとの意味から少し離れて「ムードがあること」「とりまく空気が素敵なこと」に対して、アンニュイと呼んでいます。
頑張りすぎず適度にラフさが残っているものを「アンニュイ」と言っています。
極上の褒め言葉です。
使い方としては「アンニュイな色合いのプリーツスカート」や「アンニュイな雰囲気の髪型」そして「アンニュイな表情」などがあります。
色っぽいファッション雑貨やヘアスタイル、美人の例えとして良く用いられます。
「メランコリック」とは?
メランコリックには、退屈や憂うつという意味があります。
ぱっと晴れない、曇り空のような心理をあらわした言葉です。
元気ややる気がでない、心が風邪をひいたような状態です。
メランコリックは英語の“melancholy”からやって来た言葉。
メランコリーは、憂愁や鬱をあらわす語です。
そのため「メランコリック」も心に悩みがあって、情緒不安定になっている状態を指しています。
「病的な」という訳もあるので、あまりポジティブなシーンでは使われない言葉になります。
使い方としては「人生の儚さを歌う、メランコリックなメロディ」や「哀愁ただよう、メランコリックな映画」そして「気苦労が絶えないのか、彼女はメランコリックな表情をしていた」などがあります。
「アンニュイ」と「メランコリック」の違い
どちらも、夕方や夜の雰囲気に似合う言葉です。
「アンニュイ」と「メランコリック」の違いを、分かりやすく解説します。
・ファッションか映画かの違い
アンニュイとメランコリックは、どちらも「憂い」を帯びた、ミステリアスな情景にもちいます。
「雰囲気がある」「肩の力が抜けている」などの、美人の代名詞として用いられるのがアンニュイ。
褒め言葉として用いることが多いです。
対して「メランコリック」は鬱という訳も含まれるので、ダークな・暗いという意味で使われます。
映画や音楽などの、もの悲しい雰囲気を例えるときに良く使われます。
ファッションやメイクはアンニュイ。
映画や音楽はメランコリックです。
まとめ
「アンニュイ」と「メランコリック」の違いを、分かりやすくお伝えしました。
どちらも独特のオーラを伝える、奥ゆきのある言葉です。
アンニュイは肩の力が抜けた、色っぽさ。
洋服や髪型、メイクに用います。
メランコリックは物悲しいこと。
音楽や映画に使われます。