カジュアルな場で使うことも多い「イエッサー」と「ラジャー」。
この記事では、「イエッサー」と「ラジャー」の違いを分かりやすく説明していきます。
いつもの会話文を改めて見直してみてください。
「イエッサー」とは?
イエッサーとは「わかりました」や「かしこまりました」のこと。
目上の人や大切な人に対して使う、丁寧な言葉になります。
イエッサーはカタカナ語ですが、もとは「Yes sir」という同音の英語からきたもの。
戦争中にアメリカの軍隊が「うけたまわりました」という意味で、使っていた言葉です。
サーにあたる「sir」は、敬語としての意味合いもあるので、自分より上の立場の人に用います。
紳士的なニュアンスも含まれるので、海外のレストランではウェイターさんが「イエッサー」とお客さんに呼びかけることもあります。
日本ではあまり使う機会のない「イエッサー」は、元をたどれば敬語と同じような意味をもっています。
「承知しました」と同じように使えますが、日本人の上司に対していきなり使うと引かれてしまう恐れも。
こういう言葉があるということを、頭の隅におさえておきましょう。
「ラジャー」とは?
ラジャーとは「了解しました」や「承知しました」のこと。
上司や部隊から命令を出されたとき、わかったという意味でつかう言葉です。
もともとラジャーは、海外の無線通信で使われていたフレーズです。
音声がきちんと受け取れたことを、相手に伝える意味で用いられていました。
ガシャガシャとした雑音が多い無線の世界では、誰でも聞き取れる分かりやすい言葉が好まれていたのです。
現在ではラジャーがさらに進化した「ロジャー」や「コピー」などという語も、よく耳にします。
ところ変わった日本でも、ラジャーはよく登場しています。
主にLINEなどの、SNSでのやり取りが多いです。
「明日は15時待ち合わせでいい?」「ラジャー!」このように使います。
「イエッサー」と「ラジャー」の違い
「イエッサー」と「ラジャー」は、ごっちゃに記憶されていることもあります。
正しい使い分けを見ていきましょう。
・イエッサーは軍隊ドラマの言葉
イエッサーはもともと、アメリカの海兵隊で使われていた言葉。
「いかりを挙げろ!」「イエッサー」こんな投げ合いを、映画やドラマで観た人もいるのではないでしょうか。
そのため日本でも、日常生活で使われることは少なくなっています。
どうしても使いたい場合は友達とのやり取りなど、親しい間柄で用いるのがベスト。
日本のオフィスシーンで用いると、浮いてしまうので気を付けましょう。
ラジャーは無線通信から生まれた言葉ですが、日本の日常生活にも馴染んでいるフレーズです。
ミリタリー系のドラマではイエッサーを。
日常生活ではラジャーと、使い分けていきましょう。
まとめ
「イエッサー」と「ラジャー」の違いをお伝えいたしました。
どちらも「わかりました」という意味があります。
イエッサーは戦時中に、軍隊の間でつかわれていた言葉。
ラジャーは無線で利用されていた語句です。
正しく言葉を区分けしていきましょう。