アートにまつわる言葉は、宝石のように色々あります。
この記事では、「イラスト」と「絵」の違いを分かりやすく説明していきます。
白黒つけにくい疑問を、今こそ解決していきましょう。
「イラスト」とは?
イラストとは、挿し絵のこと。
雑誌や小説、ブログ記事などに入れる絵のことです。
タクシやバスの中吊り広告の挿し絵、チラシやバナー広告の絵もイラストになります。
イラストとは、もともと「イラストレーション」を短くしたもの。
「イラストレーション」はラテン語の1種ですが、理解しやすいという意味があります。
つまり、ぱっと目に飛び込んできた時に「何が描いてあるのか」読み手につたわるのがイラストレーションです。
反対にピカソの作風のような抽象的な絵は、イラストとは呼ばないので注意しておきましょう。
現代では商業的な目的で使われるものを、総じてイラストと呼んでいます。
商業的を分かりやすく例えるなら「ビジネス目的」ということ。
「こういう絵を描いて欲しい」とクライアントから要望があった絵はイラストです。
イラストは消費者にとって見やすく、ポップなデザインのものが多いです。
「絵」とは?
絵とは絵画のこと。
心に感じたもの目で見たものを、まっ白いキャンパスに写し出した作品です。
しっかりした額縁やフレームに入っているものを、絵と呼んでいます。
絵には色々なタイプがあります。
描かれる素材によって、アクリル画、水彩画、油絵と呼ばれることもあります。
また使われる技法によって、ロマン主義や印象派と示されることもあります。
日本画もあれば洋画もあります。
絵は時代背景や作家の想いを如実にあらわしたものなので、人気の作家ほど価値が上がっていきます。
新しければ新しいほど良いというものではなく、例え古いものでも著名な作家が描いたものは数億円単位で取引されるものもあります。
「イラスト」と「絵」の違い
何となく理解していても、説明が難しいのがイラストと絵です。
「イラスト」と「絵」の違いを、分かりやすく解説します。
・主役かどうか イラストと絵は、どちらも紙に描いたアート作品のこと。
瓜二つに見えますが、中身はまったく異なります。
イラストは文章と文章の間にはさまれたり、添えたりするもの。
あくまでわき役として描かれた挿し絵のことです。
それに対して絵は、芸術作品のこと。
これ1枚で独立して、すでに完成形として成り立っています。
商品やキャッチコピーに添えてあるのはイラスト。
作者の熱いメッセージが込められていて、独立しているものは絵です。
まとめ
「イラスト」と「絵」の違いを分かりやすくお伝えしました。
イラストも絵も同じジャンルに思えますが、それぞれ違いがあります。
イラストは商業的に描かれた、挿し絵のこと。
絵は額縁などにはいった、芸術作品です。
キャッチコピーに添えてあるのはイラスト。
主役として輝いているのは絵です。
小さな差をおさえて、芸術分野にくわしくなっていきましょう。