この記事では、「エフェクト」と「トランジション」の違いを分かりやすく説明していきます。
「エフェクト」とは?
「エフェクト」とは、撮影素材に付ける特殊効果の事を指します。
主に映像や音声に対して行われる事が多くなっています。
「エフェクト」には非常に多数の種類が存在し、その方法も「エフェクト」を加える人のセンスや技術が大きく関係してきます。
例えば撮影時に録音された音にプラスして効果音や機械音を挿入する事を「サウンドエフェクト」と呼びます。
また、映像に使用される「エフェクト」もとても多く、雨や雪などと言った自然現象を人為的に挿入したり、撮影時には起こっていない爆発や破裂などの大がかりな効果も「エフェクト」と呼べます。
「エフェクト」には元の動画にはなかった緊張感や緊迫感、そして迫力や感情を演出として付け足す際に用いられる物です。
例えば、緊張しているような場面で心臓の音の「エフェクト」を挿入する事で、より緊迫感が演出されます。
他にも撮影時には降っていなかった雨や雪といった自然環境を変える演出を加える事で、映像の悲しみや切なさを表現したりします。
「トランジション」とは?
「トランジション」とは、上述した「エフェクト」の一種であり、主に場面の切り替えの際に用いられる「エフェクト」の事を指します。
映像内で場面が変化する際に、違和感なく変化させることを目的としていて、「トランジション」を挟むことで場面が切り替わったと伝える演出方法です。
あまり派手に行うと切り替えの際に違和感を感じてしまう場合がありますので、自然かつ、有効的な方法で「トランジション」を挿入する必要があります。
その種類もとても多くなっていて、前の場面と後ろの場面が重なるように切り替わる「クロスディゾルブ」、画面が切り替わる時に白くなったり黒くなったりする「ホワイトアウト」や「ブラックアウト」、画面が抜き取られるような演出で切り替えをする「ワイプ」などがあります。
「エフェクト」と「トランジション」の違い
「エフェクト」は映像全体に付けられる音や映像の特殊効果の事を指します。
その「エフェクト」の中でも、場面の切り替えの際に使用される「エフェクト」について「トランジション」と呼ばれるという事になります。
まとめ
「トランジション」と言う言葉自体は、動画編集している人には馴染みのある言葉ですが、一般的にはあまり使われない言葉です。
「エフェクト」と言えばどのような効果を指しているのかが、ある程度予想できます。
専門的な動画編集の分野に携わる方は画面切り替えの際の演出の事を「トランジション」と呼べますが、「トランジション」は「エフェクト」の一部であるため、知識のない方は「トランジション」も「エフェクト」と呼んでも問題ないでしょう。