世の中はハラスメントが蔓延し、ストレス無くして生きていくのは不可能と言っても過言ではありません。
そのため、語尾に「ハラ」が付けば何かしらのハラスメントであると気が付きます。
では、「エンハラ」というハラスメントはどのような嫌がらせなのでしょうか。
この記事では、「エンハラ」の意味を分かりやすく説明していきます。
「エンハラ」とは?意味
「エンハラ」は、「エンジョイハラスメント」の略語です。
まず、エンジョイは「enjoy」というスペルの「楽しい」という意味を持つ英単語です。
楽しみとハラスメントは真逆の言葉であるように感じますが、いったいどのようなハラスメントなのでしょうか。
それは、自分が楽しいと感じた際に、その高揚感を無理やり共有しようとする嫌がらせのことです。
つまり、相手が同じように楽しいと感じていれば、「楽しいね!」「うん、楽しい!」というような会話が成り立ちます。
しかしながら、エンハラの場合は「楽しいだろ?な!?そうだよな!」「・・・まあ、そうかな」というように絶対的に熱量の異なる会話となってしまいます。
特に仕事上における楽しさの押し付けがエンハラの特徴です。
「エンハラ」の概要
何がどれくらい楽しいか。
人によって感じ方は千差万別です。
しかしながら、エンハラをする人たちには自分が楽しいことは他人も楽しいに決まっているという激しい思い込みがあります。
また、別のタイプのエンハラは自分と同じように感じるよう無理強いしてしまいます。
パワハラにも似ています。
具体的に言うと、社内でお世話になっている先輩社員から「こんなに興味深くて楽しい仕事なんて他にあるか?最高だよな!」と同調するよう強く求められ、問答無用の状態です。
「エンハラ」の言葉の使い方や使われ方
エンハラは仕事を無理やり楽しいものと言い込められてしまいます。
そのため、以下のような会話で使われています。
『俺のとこの上司、仕事一筋って感じの圧が強すぎてヤバいんだよね~』
『うちだって似たようなもんだし。
「仕事は最高に楽しい!」って、いつも言ってるぜ。
しかも、それをグイグイ俺に押し付けるんだから、マジうざい』
『それってエンハラじゃん』
このようなやり取りでエンハラという言葉が使われています。
「エンハラ」の類語や言いかえ
上に立つ立場を利用して、意見を言いづらく弱い立場の人へ向かって無理強いする様は、「パワハラ(パワーハラスメント)」と似ています。
まとめ
エンハラは、問題になり難く被害者が声を上げ辛いという難しい一面があります。
なぜなら、「仕事は楽しい」というポジティブなことを共有しようとする姿勢事態は、そう悪いことではないからです。
しかしながら、ハラスメントとは言われた側が嫌悪感を抱けばアウト。
例え悪意を持った言動でなくても、ハラスメントになり得るのです。
さて、あなた自身は大丈夫でしょうか。
自分の意見はさておき、常に相手の立場を慮って発言すれば問題にはなりません。