この記事では、「オリンピック」と「パラリンピック」の違いを分かりやすく説明していきます。
「オリンピック」とは?
現在、4年に1度行われているオリンピックですが、この形式になったのは遠い昔のことではありません。
最初は1994年からでした。
夏季大会は西暦で4の倍数の年に行うと決められています。
また、ウインタースポーツのための冬季大会は4で割って2が余る年に開催する取り決めになっています。
記念すべき第1回の夏季オリンピックは1896年にギリシャで、冬季オリンピックは1924年にフランスで開催されました。
世界大戦などの世界情勢の都合で中止になったこともありますが、スポーツを通して行う平和世界や人権の尊重の実現を目的とした世界祭典です。
日本では夏季・冬季合わせて4度開催されました。
夏季は1964年と2020年に東京で(新型コロナウイルス禍のために2021年へ延期)、冬季は1972年の札幌と1998年の長野で行われました。
日本ではオリンピックの訳語として五輪を用いていますが、これはオリンピックのシンボルマークである5色の輪のことであり、宮本武蔵の五輪書が由来になっています。
そのため東京で開催されたオリンピック大会のことは「東京五輪」と表記するのが一般的です。
「パラリンピック」とは?
障害を持つ人たちが参加する障害者スポーツの総合競技大会のことです。
1960年にローマ開催された大会を第1回パラリンピックとしていますが、その後は中止や大会名称の変更などを経て1988年のソウル大会からはオリンピックと同様に開催されるようになりました。
パラリンピックシンボルは、2019年以降から心と肉体、魂を赤・青・緑の三色で表しているものが採用されています。
日本では障害者スポーツが盛んではなく、世間の関心も高いとは言えませんでしたが、2020年の東京大会開催をきっかけに認知度が高まりました。
パラリンピック独自の競技もあり、様々な障害を持っている人でも何かしらのスポーツを楽しめる手引きとなる意義を持ち合わせています。
「オリンピック」と「パラリンピック」の違い
「オリンピック」と「パラリンピック」の違いを、分かりやすく解説します。
「オリンピック」はスポーツ界の最高峰を目指すアスリートの大会です。
一方の「パラリンピック」は、何かしらの障害を抱えた人たちのための大会である点が特徴です。
記録と同様に様々なハンディキャップを乗り越えて取り組む姿勢を世界にアピールする絶好の機会であり、障害者へ対する偏見を払しょくする目的も含まれています。
まとめ
オリンピック大会とパラリンピック大会は分けて開催されていますが、世界平和とスポーツを通じて人間育成を行うという目指す目標は同じです。
どんな人でも敬われるべき存在であり、連帯や友情、公平であろうと呼びかけています。
近年は、地球環境についての取り組みもテーマとなっています。
「オリンピック」、「パラリンピック」はこれからも進化し、世界中の人々の支えとなっていくことでしょう。