この記事では、「オリーブオイル」と「サラダ油」の違いを分かりやすく説明していきます。
「オリーブオイル」とは?
オリーブの実を絞って得られるあぶらです。
オリーブの実の生産地として知られているのは、イタリアやスペインです。
日本でも小豆島などで栽培されています。
オリーブオイルには、オメガ9系脂肪酸が多く含まれています。
脂肪酸にはいくつか種類があり、大きく分けると飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けることができます。
飽和脂肪酸は動物性食品に多く含まれており、不飽和脂肪酸は魚や植物性食品に多く含まれています。
オメガ9系脂肪酸は不飽和脂肪酸の一種です。
オメガ9系脂肪酸といってもいくつか種類があり、その代表がオレイン酸です。
「オリーブオイル」にはオレイン酸が豊富に含まれています。
オレイン酸には、悪玉コレステロール値を低下させる、便通を促すといった働きがあるとされています。
一般的に不飽和脂肪酸は酸化しやすいため、加熱調理にはむきません。
しかし、オメガ9系脂肪酸は酸化されにくいため、「オリーブオイル」は加熱調理に使用することができます。
そのまま料理にかけて食べることもできます。
よく利用される方法はサラダのドレッシングとしてです。
また卵かけご飯やヨーグルトに加えればコクが増します。
「オリーブオイル」の使い方
オリーブの実を絞って得られるあぶらを指して使用する言葉です。
油にはいろいろな種類がありますが、オリーブの実以外のものから得たものは、この名で呼びません。
「サラダ油」とは?
サラダ油やオイル漬けなど、生で食べることを考えて作られたあぶらです。
精製度が低いと、油以外の物質による味が気になります。
そのため、サラダのドレッシングなど生で食べることを考えたものは精製度が高められています。
油には、コーン油、なたね油、大豆油などさまざまな種類があります。
コーン油はトウモロコシから得られるもの、なたね油はアブラナなどの種子から得られるもの、大豆油は大豆から得られるもので、特定の原料を使用しています。
しかし、「サラダ油」は特定の原料から得た油を意味しているのではありません。
原料となるものは主に、綿実、大豆、ごま、紅花、ひまわり、とうもろこし、米です。
「サラダ油」の使い方
サラダなど生で食べることを考えた、精製度の高いあぶらを指して使用する言葉です。
「オリーブオイル」と「サラダ油」の違い
「オリーブオイル」はオリーブという特定の原料から得られる油のことです。
「サラダ油」は特定の原料から得ているという意味ではなく、サラダなどに使う精製度の高い油のことです。
「オリーブオイル」の例文
・『オリーブオイルをサラダにかける』
・『アイスクリームにオリーブオイルをかける』
「サラダ油」の例文
・『サラダ油をきらしてしまった』
・『サラダ油が安売りされていた』
まとめ
2つの言葉は油を指しているのですが、油の種類が異なります。