この記事では、「カーニバル」と「サーカス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「カーニバル」とは?
謝肉祭のことで、仮装パレードなどを行う祭りです。
四旬節の期間に入る前に多くのカーニバルが行われています。
日本では祭り、祭典、イベントというニュアンスでカーニバルという言葉を使うケースが有り、自治体による 「防犯カーニバル」などは、もとの意味からは祭りの要素を抽出した使い方と言えるでしょう。
また、祭りから来る人の集まるイメージやポジティブなイメージから、マンションや会社名、店の名前に使われるケースがありますが、こちらは祭り(カーニバル)そのものを行うための施設や会社ではありません。
日本では謝肉祭の風習がないため、古くから続くカーニバルという概念はなく、カーニバルを名乗るもので海外のカーニバルほどの規模のものはありません。
ブラジルのリオのカーニバルは巨大な山車や無数のダンサーによる踊りで世界最大のショーとも呼ばれます。
「サーカス」とは?
動物を使った芸や人間の曲芸などの見世物を一定の高さを持った円形の舞台で行うショーで、綱渡りや空中ブランコなどのアクロバット、猛獣を手懐ける芸などが楽しめます。
海外発祥のもので、古代ローマ時代には存在したとされています。
海外のサーカスは基本的には各地で公演スタイルを取っており、ラスベガスにあるホテル常設型のサーカスなど例外もありますが、日本でも完全常設型のサーカスはなく、様々な場所に移動しながらサーカスを開催しています。
サーカスに所属する人は団員と呼ばれ、アクロバットや曲芸、動物の調教などジャンルごとに分かれた技能を持つのが基本です。
中国雑技団、シルク・ドゥ・ソレイユもサーカスの一種としてみることが出来ます。
サーカスの華麗なアクションから「サーカスを思わせる動き」将棋において「サーカスのような一手」など意外性と華麗さを持ったものを称賛する表現としても使われます。
「カーニバル」と「サーカス」の違い
「カーニバル」と「サーカス」の違いを、分かりやすく解説します。
カーニバルは謝肉祭を発祥とする祭りで、華麗で大規模なパレードなどが見ものとなっています。
基本的に毎年同じ時期同じ場所で行われます。
サーカスは曲芸や猛獣の芸を見せるショーで、各地を転々として開催されます。
ラスベガスのホテルなど常設されているケースも例外的にあります。
日本ではカーニバルは謝肉祭という意味合いが薄く、防犯カーニバル、地域カーニバルなどもあります。
単語としてのカーニバルは祭りという意味合いからマンションや会社名に使われることがあります。
サーカスは音楽グループで使われているものの、会社名での利用例は少なく、「サーカスのような動き」など比喩表現に使われることがあります。
まとめ
「カーニバル」と「サーカス」はカーニバルが祭り、サーカスがショーと言う違いがあり、サーカスは日本でも各地を転々としています。
日本では謝肉祭由来の意味のカーニバルはあまり行われていません。