ひび割れをあらわす用語は、いくつかあります。
この記事では、「クラック」と「亀裂」の違いを分かりやすく説明していきます。
小さな雑学を知って、知識を深めていきましょう。
「クラック」とは?
クラックとは、住宅まわりのひび割れのこと。
土台のコンクリート部分、庭に面した外壁部分、内装にできるひびです。
おもに一軒家に起こる、住まいのトラブルです。
クラックはその形状によって、名前が変わってきます。
乾いた季節に起きるのが「乾燥クラック」。
工事の不手際によって生じるのが「構造クラック」。
素材と素材のつなぎ目に出来るのが「縁切りクラック」です。
いずれもクラックの種類やひび割れの度合いによって、修復工事が必要になります。
クラックを放っておくと雨漏りの原因になったり、建物の耐震強度が弱まったりします。
また住宅そのものの美しさが損なわれるというデメリットもあります。
クラックは放置すると、さらにひび割れが広がっていくこともあります。
早めのケアが大切です。
「亀裂」とは?
亀裂(きれつ)とは、割れ目ができること。
物と物の間に、本来はあるはずのない「切れ目」が生まれることです。
亀裂は「亀のように裂ける」と書きます。
亀のこうらがギザギザに割れていることから、この名前が付きました。
日照によって田んぼにひびが入ってしまうこと、地震によってアスファルトが割れてしまうことも「亀裂」といっています。
また人間関係が軽薄になることも「亀裂がはいる」といいます。
色々なシーンで使われる言葉です。
亀裂の使い方としては「車両の一部に亀裂がみられたので、緊急点検をおこなうことにした」や「後継争いのため、兄弟間に亀裂がはいった」などがあります。
亀裂は建築分野だけではなく、広い意味があります。
「クラック」と「亀裂」の違い
どちらも「ひび割れ」をあらわす言葉です。
「クラック」と「亀裂」の違いを、分かりやすく解説します。
・不動産業界ではクラック
「クラック」と「亀裂」は、どちらも同じような意味をもつ用語です。
「亀裂」は「ひび割れ」全般をさす言葉です。
道路や橋、線路や新幹線の車体のひびを指すこともあります。
また場合によっては、田んぼや畑、アスファルトの地割れを示します。
広い意味で「われ目」をあらわすのが「亀裂」です。
それに対するクラックは、不動産業界や建築業界で用いられる用語です。
建物の基礎や外壁、部屋の内装にできる「ひび割れ」をクラックと呼んでいます。
一軒家やマンションの不具合をしめす言葉になるため、工事が必要なものを「クラック」といいます。
住宅まわりのひび割れは「クラック」。
それ以外のひび割れは「亀裂」です。
まとめ
「クラック」と「亀裂」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも「割れ目」のこと。
外構や内壁にできるのはクラック。
田んぼや道路、橋にできるのは「亀裂」です。
亀裂には「人間関係の溝」という訳もあります。
違いをおさえて、正しく世の中を見ていきましょう。