「クローク」と「クローゼット」の違いとは?分かりやすく解釈

「クローク」と「クローゼット」の違いとは?違い

この記事では、「クローク」「クローゼット」の違いを分かりやすく説明していきます。

「クローク」とは?

「クローク」には2つの意味があります。

一つは、袖のない外套です。

外套とは防寒などのために体の外側にまとう衣類のことです。

マントのような形状をしています。

マントの場合は羽織るという意味合いが強く、外套は包み込むという意味合いが強くあり、両者は別のものとして扱われていますが、区別は曖昧です。

この外側にまとう衣類が外套で、それを「クローク」といいます。

もう一つの意味はクロークルームの略です。

クロークルームとは、劇場やホテルなどで客のコートやバッグなどを預かる場所です。

この部屋は広い面積が取られており、客ごとにコートをかけられるように掛け釘が備え付けられていたり、ハンガーが用意されていたりします。

スタッフが荷物を受け取り、コートなどをその場に保管します。

荷物には番号が振られ、客にはその番号と同じ札が渡されます。

札をスタッフに渡せば、自分の荷物を受け取ることができます。


「クローク」の使い方

外套のことを指して使用することもあれば、クロークルームを指して使用することもあります。

日本で外套をまとうことは頻繁にはないので、クロークルームを指す場合の方が多いです。


「クローゼット」とは?

「クローゼット」には2つの意味があります。

一つは、収納をするための戸棚です。

「クローゼット」は、壁の中に引っ込むような形で設置されます。

左右、背面、天地を板などで囲い、ものを収納できるスペースとなっています。

仕切り板を設置したり、フックを取り付けたりすることもあります。

何を収納するかは人それぞれですが、衣服を収納することが多いです。

その他、靴、バッグ、季節用品、布団などを収納することもあります。

もう一つの意味は、ウオータークロゼットすなわち水洗便所です。

「クローゼット」の使い方

収納スペースを指して使用する言葉です。

洋風のものをいいます。

「クローク」と「クローゼット」の違い

衣類を保管する場所という点が似ているのですが、同じものではありません。

「クローク」は劇場やホテルなどにあるものです。

大人数のコートやバッグなどを預かることができます。

また、場所によっては荷物を管理する専門のスタッフが存在しています。

「クローゼット」は一般家庭にあるものです。

「クローク」の例文

・『クロークに荷物を預ける』
・『クロークから荷物を受け取る』
・『クロークのあるホテル』
・『この劇場にはクロークがない』

「クローゼット」の例文

・『クローゼットをどこに配置する考える』
・『クローゼットに冬物の衣類をしまう』
・『クローゼットの整理をする』
・『なんでもかんでもクローゼットに入れる』

まとめ

それぞれの言葉が指すものは、衣類などを保管する場所である点が似ているのですが、そのものがある場所が違います。

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