「グリーニアム」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

「グリーニアム」とは?新語・ネット用語

この記事では、「グリーニアム」の意味を分かりやすく説明していきます。

「グリーニアム」とは?意味

「グリーニアム」とは、「環境分野への投資が過熱した結果として、グリーンボンドの利回りが落ちる現象」を意味しています。

「グリーニアム」は、「投資家がグリーン債に将来的なプレミアがあると判断することで、グリーンボンドの低利回りが容認されやすい状態」を示しているのです。

「グリーニアム」の用語は、「環境保護・環境改善を目的とする環境投資に人気が集まることによって、グリーン債に割高感が出る現象」の意味を持っています。


「グリーニアム」の概要

「グリーニアム」という投資用語を英語で表記すると、「greenium」になります。

「グリーニアム(greenium)」というのは、「グリーンボンド(Green Bond)につくプレミアム(Premium)」を略して生まれた造語なのです。

「グリーニアム」は、「グリーンボンド需要が国際的な問題意識などで過熱して利回りが下がり、普通債よりも割高になる現象」を指し示しています。

「グリーニアム」という経済現象が発生する原因として想定できるのは、「EU(ヨーロッパ諸国)を中心として、SDGs(持続可能な開発目標)とも相関する環境投資に対する注目・意識が高まっていること」「各国の中央銀行がグリーン投資を優遇していること」です。

「グリーンボンドの発行数よりも多い応募が集中した結果」として、「グリーニアム」が発生します。

具体的な「グリーニアム」の内容として、「グリーン債の利回り低下」「企業に有利な低コストの資金調達」などを挙げることができます。


「グリーニアム」の言葉の使い方や使われ方

「グリーニアム」の言葉は、「政府や企業が発行するグリーンボンドの需要が強くなりすぎて、割高になる現象」を意味して使います。

「グリーニアム」は、「投資家が環境投資のグリーンボンドを高く評価して買うことで、グリーンボンドの低利回り(普通債より割高)が容認されている現象」の意味合いで使われているのです。

「グリーニアム」を使った例文

・『グリーニアムの現象が起こると、企業は少ない利払いでも資金調達をしやすくなるので、よりグリーン債を発行する意欲が高まります。』

・『グリーニアムは投資家にとって不利な投資条件を生み出しますが、それでもグリーンボンドに対する需要は増加傾向にあるのです。』

・『地球環境保護への意識が高いドイツやフランスでは日本よりもグリーニアム現象が起こりやすく、普通債と比較して利回りもかなり低くなっています。』

まとめ

「グリーニアム」という投資用語の意味・概要・使い方について解説しましたが、いかがでしたか。

「グリーニアム」とは、「グリーン債への投資意欲(環境投資)が過熱して、グリーン債の利回りが悪くなって普通債より割高になる現象」を意味しています。

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