この記事では、「ケーブル」と「コード」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ケーブル」とは?
「ケーブル」には3つの意味があります。
1つめは、針金や麻などをより合わせた、強くて太い長く作ったものです。
より合わせるとは、いくつかの糸をねじって1本にすることです。
「ケーブル」はもともとが1本の太い網なのではなく、いくつかが合わさって強く太い網になっています。
2つめの意味は、絶縁電線をさらに外装したものです。
線の数によって、単芯、2芯、3芯などがあります。
線が2本や3本のものは、1本ずつの線が絶縁電線になっており、それを束ねてさらに外装をしています。
この線は電信などに用いられています。
3つめはケーブルカーの略です。
山の斜面で用いられることが多く、ケーブルに吊り下げられた車両が移動をします。
「ケーブル」の使い方
絶縁電線をさらに外装したものを指して使用することが多い言葉です。
地中電線路用や屋内配線などがあります。
ケーブルカーの略でもありますが、その場合はケーブルカーと言うことが一般的です。
「コード」とは?
“chord”や“cord”などのスペルがありますが、ここでは“cord”について解説をします。
“cord”は、電力供給や信号入出力などに用いる電線のことです。
主に小型電気機器に電力を供給する目的で使用されています。
線は、ゴムやビニールなどに覆われて絶縁されています。
そのため、ゴムやビニールの部分は触れることが可能です。
小型電気機器に使用されているものは、一方が電気機器に接続されており、反対側はプラグになっています。
プラグをコンセントに接続することで、電力の供給が可能となります。
家庭の場合は、テレビ台、テーブル、椅子などが室内に配置されており、「コード」はそれをよけてプラグに接続しなければなりません。
そのため、曲げられるように柔軟な素材が使用されています。
柔らかさがあるものの、簡単には切れないようになっています。
「コード」の使い方
屋外配線や小型電気機器などに用いる電線を指して使用する言葉です。
「ケーブル」と「コード」の違い
どちらの言葉も電線を指しているのですが、同じものではありません。
前者は絶縁物で覆われた電線をさらに外装しているものです。
2本、3本の電線を1つにまとめたものもあります。
強度があります。
後者は、電線をゴムやビニールなどで覆って絶縁状態にしたものです。
主に屋外配線や電気器具に用いられています。
柔軟性のある電線です。
「ケーブル」の例文
・『ケーブルを設置する』
・『ケーブルを点検する』
・『災害などからケーブルを守る』
・『ケーブルを取り換える』
「コード」の例文
・『長いコード』
・『コードのいらない掃除機』
・『コードが絡まってしまった』
・『コードが邪魔』
まとめ
どちらの言葉も電線を意味しているのですが、太さや用途などに違いがあります。