「ゲラ」とは?意味や使い方を解説

カタカナ語

「ゲラ」

この「ゲラ」は、2つの意味をもつ言葉です。

1つは出版業界で使われる用語として、校正用に刷ったもののことを指します。

これを元にして最終的なチェックが行われ、それによって最終稿が作成されます。

そして、一般で使われる意味はそれとは全く異なり、印刷とは何の関係もありません。

普通に使われる場合には、まずこちらの意味だと考えていいでしょう。

「ゲラ」の意味

通常の意味での「ゲラ」とは、「笑い上戸」を指して使います。

何か少しでも笑いの琴線に触れることがあると、すぐに笑ってしまう人をそう呼びます。

笑う時の「ゲラゲラ」という表現が語源で、笑いやすいというだけでなく、そうなると止まらなくなるという意味も含んでいる言葉です。

特に悪い意味で使う言葉ではありませんが、あまり目上の人に使うと失礼になってしまうことがあるので気を付けてください。

言葉の響きからも分かりますが、ほとんど場合で軽く使う言葉です。

「ゲラ」の英語と解釈

ゲラが意味する「笑い上戸」は、英語で“laughing at the drop of a hat”と表現します。

この「笑い上戸」とは別に「泣き上戸」という言葉がありますが、こちらは何かがあるとすぐに泣き出す人のことではなく、その原因に「お酒」が絡みます。

この「泣き上戸」は、お酒が入ると泣きやすくなる人のことで、英語表現は「笑い上戸」とは全く異なり、“maudlin drinker”となります。

日本語での表記と連動させて“crying at the drop of a hat”としてしまうと、ただの「泣きやすい人」になってしまうので注意してください。

「ゲラ」の言葉の使い方

ゲラという言葉は、笑い上戸な人を見付けたら、その人に直接そう使って構いません。

失礼な意味は含んでいないので、前後の表現にだけ気を付ければ、年上の人に対して使っても問題ありません。

ただし、上司や年配の人などに使う場合には、多少注意が必要になります。

この言葉の意味となる「笑い上戸」より大分くだけた言い方なので、その点を理解して使ってください。

「ゲラ」を使った例文・解釈

ゲラを使った例文です。

年上の人に対しても、失礼のない範囲で使っている例を挙げていきます。

「ゲラ」の例文1

「ゲラのあいつと一緒だと、大事な時に冷や汗が出るよ」

すぐに笑いやすい人一緒に居ると、大事な時に笑い出してしまわないかと冷や冷やすると言っています。

笑いやすいというのは決して悪いことではありませんが、シチュエーションによっては困る場合も多いでしょう。

笑うような場面ではない時に隣りで大笑いされてしまっては、こちらまでその被害を受けてしまうかも知れません。

「ゲラ」の例文2

「特にゲラだという訳ではないが、これには笑うしかないだろう」

笑いやすいという訳でなくても、思わず笑ってしまうような場面も多々あるものです。

そんな時にゲラの場合だと、その笑いが止まらなくなるかも知れません。

同じ笑うにしても、この止まらなくという点がゲラの特徴です。

「ゲラ」の例文3

「ゲラをやれと言われたが、意味が分からなくて困った」

ここで説明している「ゲラ」「笑い上戸」という意味は、元々は演劇用語として使われていました。

その演劇では「笑う役目」として使うので、それをやって欲しいと言われたのだと推察されます。

尚、無理に笑うことを要求される観衆のことではありません。

「ゲラ」の例文4

「部長はゲラだから、変に面白いことを言わない方がいいよ」

直接ではなく、このような形であれば、部長のような立場の人に対しても使える言葉です。

笑いやすい部長に下手なことを言ってしまい、突然笑われても困ると言っています。

特に会議などの場においては、そのような人には注意しないといけません。

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