「コンサバ」
言語も文化も多様化する中で日本語以外にもたくさんの言葉が使われます。
英単語も日常的に使われるようになり、略語も多く生まれました。
しかし中には「なんとなく意味は知っている・使い方がわからない」という言葉もあります。
その一つに「コンサバ」があげられます。
普段聞きなれない言葉ですが、常識的な言葉の一つともされているため知らないと恥をかきかねません。
「コンサバ」の意味
「コンサバ」という言葉はコンサバティブ(“conservative”)と呼ばれる単語の略称です。
意味としては保守的・遠慮がちという意味合いを持ちます。
そのため変化を恐れる・オリジナリティが少ないといった意味合いを含み、一般的には「お堅い」というニュアンスで浸透されています。
しかし悪い意味ばかりではなく、いい意味でも捉えられることがあります。
その一つは「古きを重んじる」として伝統や風習を守るといった時にもコンサバという言葉は適応されます。
「コンサバ」の言葉の使い方
コンサバの使う場面として、人や物・文化など様々な場面で用いられています。
人に対しては「あの人はコンサバ系」とお堅い・真面目・変化を嫌うといった意味合いで使われます。
ファッションでは「コンサバ系ファッション」という単語まで生まれており、昔から使われています。
この場合は悪い意味ではなく、スタンダードかつハードルの低いファッションとして使われます。
誰にでも適応しやすく失敗の少ないファッションとされ、シンプルなコーディネートとしても用いられています。
他にもたくさんの場面や場所で使われており、その場面ごとに良い意味でも悪い意味でも使われます。
「コンサバ」を使った例文・短文(解釈)
コンサバという言葉は場面によっては良くも悪くもなりかねない言葉の一つです。
そのためどのような場面でどのようなニュアンスを含めて使うかによって相手の受け取る印象も変わります。
使い方にも注意がいるコンサバと言う言葉ですが、実際にどのような使い方になるのか、例文とその解釈を紹介します。
「コンサバ」の例文1
「あの人は仕事に関していつもコンサバで息が詰まるよ。
自由な考えが全然ないから同じことの繰り返しで楽しくない」
この場合、あの人とされる人の特徴を表現するために使われています。
仕事上のかかわりの中で、仕事に対して変化を避けて昔からのやり方・考え方を重んじる傾向があるとしています。
そのためそれに合わせる周囲は同じことの繰り返しとなるため、仕事やその人への不満を語っています。
「コンサバ」の例文2
「彼女の服っていつもコンサバ系なんだよね。
確かにどこに行っても大丈夫だけどもう少し遊んでもいいんじゃないかなって言ったらけんかになったよ」
この場合、彼女に対してファッションのアドバイスをした結果けんかに至ったとしています。
けんかの原因となったファッションは無難も遊びがないため、それをコンサバ系ファッションという言葉で表現しています。
「コンサバ」の例文3
「会社にて『うちの会社は給料や待遇な良いけどコンサバだから。 コツコツできる人は合うけどどんどん働いて出世したい人には向かないかもしれない』と話した」
この場合、会話やの特徴を説明する時に使われています。
会社自体の良い面(給料や待遇)を話しつつも保守的な傾向があるとマイナス面も伝え、どんな人が合うか・合わないかも伝えています。
「コンサバ」の例文4
「友人から昔はよく性格がコンサバって言われていたけど、10年ぶりに会うと変わったって言われたよ。 自分では全然わからないけどね」この場合、周囲からコンサバと言われていたのは10年前であり今との比較に使われています。
コンサバと使うことで昔は保守的な性格というニュアンスを伝えています。
そこから変わったとすることで個性や特徴・オリジナリティがあるといい意味での変化を表しています。