この記事では、「サウナ」と「銭湯」の違いを分かりやすく説明していきます。
「サウナ」とは?
「サウナ」は、フィンランドで発祥した蒸し風呂(蒸気浴)です。
「ロウリュウ」を使ったフィンランド式の蒸気浴が正式な「サウナ」とされていますが、世界中にさまざまな種類のサウナが普及しています。
フィンランドの「サウナ」は、サウナ小屋の中にストーブに熱した石を積み、石に水をかけてロウリュウ(蒸気)を出しながら蒸気浴を楽しみます。
2000年前から日常的な習慣として親しまれてきました。
「サウナ」の利用法は、サウナ室で高温に耐えながら汗をかいてから水風呂に入ってクールダウすることを繰り返すことが一般的です。
「サウナ」に入ることで血行と発汗作用が促進され、心身のリフレッシュに良い効果があるとされています。
「サウナ」にはロウリュウを発生させて湿度を上げる「ウェットサウナ」と高温のサウナ室で熱気浴をおこなう「ドライサウナ」があります。
日本の施設で普及しているのは「ドライサウナ」です。
施設によっては、スタッフがロウリュウを出したり熱風をタオルであおいだりするサービスも追加されています。
「銭湯」とは?
「銭湯」【せんとう】は、入浴料金を払って浴場を利用する施設のことです。
定義上では、厚生労働省の管轄にあり、法律で「一般公衆浴場」に指定されている公衆浴場を指します。
「銭湯」は公衆浴場法により、日常生活において入浴するために利用する浴場と定義され、入浴料金は各都道府県によって取り決めされています。
昔ながらの一般的な銭湯は、宮造りと呼ばれる寺社のような建築様式の外観で、中は男湯と女湯に分かれ、その真ん中に番台が座っている様式になっています。
富士山などの景色を描いたペンキ絵と呼ばれる壁画も特徴的です。
「銭湯」によっては、ジェット風呂、電気風呂、露天風呂などさまざまな風呂が楽しめる所もあります。
日本では古くから入浴する習慣が根付いており、鎌倉時代からは入浴料を取って営業する銭湯が普及していきました。
銭湯は、体を清潔に保つ場所として、またコミュニケーションの場としての役割も担ってきました。
家庭風呂の普及により「銭湯」の利用客は減少し、それに伴って「銭湯」の数も減少していますが、近年はレトロな雰囲気に情緒が感じられるとして再び注目されるようになっています。
「スーパー銭湯」は娯楽の要素を伴った公衆浴場で、充実した設備やサービスが楽しめます。
法律上の区分で「その他の公衆浴場」に分類され「銭湯」とは営業目的が異なっています。
「サウナ」と「銭湯」の違い
「サウナ」と「銭湯」の違いを、分かりやすく解説します。
「サウナ」は、フィンランドで発祥した蒸し風呂です。
室温を高く設定したサウナ室に入って蒸気浴を楽しみます。
「銭湯」は、入浴料を払って浴場を利用する仕組みの施設です。
「サウナ」と「銭湯」では設備や入浴の形式が異なっています。
「サウナ」は湯船がなく、蒸気や熱気を浴びて心身をリフレッシュさせるものです。
「銭湯」は湯船につかったり洗い場で体を洗ったりして、体を清潔に保つ目的で利用する場所です。
また、日本では厚生労働省によって公衆浴場の区分が分類されており「銭湯」は「一般公衆浴場」に分類されますが、サウナはスーパー銭湯と同様に「その他の公衆浴場」に分類されているところも異なります。
まとめ
「サウナ」と「銭湯」は、どちらも私たちになじみの深い公衆浴場です。
設備の形式や法律上の管轄、歴史がそれぞれ異なっていることもぜひ覚えておきましょう。