ファンにとって応援しているアーティストの写真を見るのは何よりの楽しみです。
公開されている写真を見ると「ジャケ写」と「アー写」があるのがわかりますがこの2つの写真は具体的にどのようなものを指しているのでしょうか。
今回は、「ジャケ写」と「アー写」の違いについて解説します。
「ジャケ写」とは?
「ジャケ写」とは「CDやDVDなどのジャケットとして外装に使用されている写真」のことです。
「ジャケ写」は略称であり正式には「ジャケット写真」です。
そのものズバリジャケットに使われた写真のことを指しており、店頭に並ぶCDやDVDなどの表面に表示されている写真が「ジャケ写」にあたります。
「ジャケ写」は作品のイメージを象徴するものとして重要な役割を担います。
レコードやCDを中身を確かめずジャケットだけで判断し購入を決めることを「ジャケ買い」といいますが「ジャケ写」には時として作品内容そのものよりも強く購買行動に結びつくパワーがあります。
「ジャケ写」の出来栄えは作品の売上に大きな影響を与えます。
そのため撮影には多大なコストがつぎ込まれることが多く、有名カメラマンやグラフィックデザイナーなどの力を結集し完成した素晴らしい出来栄えの写真も多く見られます。
「ジャケ写」の使い方
・新作のジャケ写が公開された。
・興味はなかったのにジャケ写を見ただけで思わず購入してしまった。
・このアーティストのジャケ写には毎回強いこだわりが見られる。
・ジャケ写の豪華さに比べて作品の出来栄えはなんともお粗末だ。
「アー写」とは?
「アー写」とは「アーティスト写真」の略で「アーティストを紹介する目的で提供される写真」のことです。
芸能人が売り込みや紹介のために用意する写真として「宣材写真」があります。
「アー写」はアーティストの宣材写真でありそのアーティストの存在を広く認知してもらう目的で公開される写真です。
「アー写」という言い方は主に音楽方面限定で使われます。
歌手やアイドル、バンドなど自分のことをアーティストと自称する人達が後悔する宣材写真が「アー写」であり俳優やお笑い芸人など音楽業界以外では使われない言葉です。
「アー写」は本人だけではなくそのアーティストのイメージや世界観を表現するという役割もあります。
ひとりの人間としてではなく音楽プロジェクトとしてのアーティストを一枚の写真に切り取ったものを「アー写」と呼びます。
「アー写」の使い方
・今回のアー写の出来栄えは見事というしかない。
・アー写の写りはいいのに本人はイマイチ ・新しく公開されたアー写は今までと全く雰囲気が違う。
・アー写の世界観に魅了される。
「ジャケ写」と「アー写」の違い
「ジャケ写」は作品のジャケットに使用された写真なので作品ごとに異なり作品の数だけ存在します。
作品によってはアーティスト本人が写っていないこともあります。
「アー写」には枚数や公開日のルールなどはなくアーティスト側が自由に発表します。
作品と合わせて新しい「アー写」が公開されることが多いですが同じ写真をずっと使っているアーティストも多くいます。
「ジャケ写」は作品に紐づく写真ですが「アー写」はアーティストに紐付くという違いもあります。
まとめ
「ジャケ写」と「アー写」はどちらも本来は音楽業界のみで使われてきた業界用語です。
その用語が一般に浸透し広く使われるようになりましたが具体的な意味を勘違いしている人も少なくありません。
言葉の意味を正しく理解し間違いのないようにしましょう。