「ステイケーション」をご存じでしょうか。
もしかすると、「そんな英単語は断じて習っていない」と思うかもしれません。
さて、この聞き慣れない「ステイケーション」とはどのような意味を持つ言葉なのでしょう。
この記事では、「ステイケーション」の意味を分かりやすく説明していきます。
「ステイケーション」とは?意味
実は2つの言葉から成り立っています。
それは、滞在することを意味する「ステイ(stay)」と、休暇を意味する「バケーション(vacation)」です。
これを足して「ステイケーション(staycation)」という新しい造語を作りました。
意味は、そう遠くはない場所にゆっくりと滞在しながら休暇を過ごすスタイルのこと、また実際に行うことです。
「ステイケーション」の概要
「ステイケーション」発祥の地は、イギリスです。
イギリスポンドの暴落をきっかけとなり、従来より行われていた休暇のためにわざわざ足を延ばして旅行を楽しんでいたスタイルとは異なる、移動に必要な時間やコストを削減して近場でのんびりと過ごすスタイルが好まれるようになりました。
中には、思い切って出かけずに自宅で過ごす究極の「ステイケーション」を楽しむ派も存在します。
その理由のひとつは、せっかくの休暇なのに移動に時間を費やすことで、ゆっくりとリフレッシュする時間が削られてしまうことを避けるためです。
また、飛行機や電車、ガソリン代に掛けるはずだった移動費を他のことへ使えるというメリットが生じます。
さらに、同じ時期に同じ場所へ出かけようとする人たちが集まり、混雑した中で過ごすことに大きなストレスを感じていた人たちは、のびのびと過ごすための選択として「ステイケーション」を選びました。
「ステイケーション」の言葉の使い方や使われ方
「ステイケーション」は概念、期間、行為のすべてを表す言葉です。
例文をご紹介しましょう。
『今年の休暇はステイケーションにしようって相談しているところなの』
『今はリモートワークができるから、ステイケーション中でも仕事から逃れられない』
『ステイケーションするのって流行りなわけ?』
「ステイケーション」の類語や言いかえ
「ステイケーション」に似た過ごし方として、「ブリージャー(bleisure)」があります。
これは出張先でついでに休暇を楽しんでしまおうとするスタイル。
また、「ワーケーション(workation)」は休暇先で仕事をするスタイルです。
「ステイケーション」は日本語に言いかえると「滞在型休暇」になります。
まとめ
ひと昔前なら、休暇は遠出して楽しむものであり、出掛けられない人は気の毒と思われたものです。
現在では、「ステイケーション」は無駄がなく有意義に過ごせる合理的な休暇であると評価されています。
実際に日本でも歓迎され、「ステイケーション」を実践している人が増えてきました。
自分が満足できるなら、休暇はどこでも楽しめる時代です。