「トレンチコート」と「チェスターコート」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「トレンチコート」と「チェスターコート」の違いとは?違い

冬になると、お世話になるのが、コートです。

特にスーツで出かける場合には必要になるコートですが、色々な種類のものがあります。

本来はシチュエーションによって、ふさわしいものとそうでないものが明確なのですが、通常は細かいことは考慮しません。

それでは、「トレンチコート」「チェスターコート」とは、どんなコートでしょうか。

それらには、どんな違いがあるのでしょうか。

この記事では、「トレンチコート」「チェスターコート」の違いを分かりやすく説明していきます。

「トレンチコート」とは?

「トレンチコート」とは、英語では、「trench coat」と言います。

「trench」が塹壕という意味であることから分かるように、元々は第一次大戦でのイギリス軍の寒冷地での作戦の防寒のために作られたものです。

首や、袖に付いているストラップも、首や袖から泥や水、冷気が入ってこないようにするもので、肩のストラップも、用具をつけておくためのものです。

このように軍用としての実用を重視してデザインされていますが、現代においてはそれらを含めてこのコートのデザイン的な特徴としてのみ認識されています。


「チェスターコート」とは?

「チェスターコート」とは、「チェスターフィールド・コート(chesterfield coat)」の略で、19世紀にチェスターフィールド伯爵が着用したことを起源としています。

主に貴族がフォーマルなイベント時に屋外で着用することを目的に作られました。

形は背広のデザインで、そのまま丈を長くしたようになっています。

フォーマルが前提なので、本来は襟部分の素材にはベルベットとシルクがあしらわれています。


「トレンチコート」と「チェスターコート」の違い

「トレンチコート」「チェスターコート」の違いを、分かりやすく解説します。

2つのコートは、ともに「気温が低い時に一番外側に着用する防寒具」であり、「フォーマル中心だが、カジュアルでも使用される」また、「男女関係なく着用できる」という部分では同じですが、基本的な成り立ちが違うため、本来は着用するシチュエーションが違います。

つまり、「トレンチコート」は、軍用であり、「チェスターコート」は、貴族の外出用です。

「トレンチコート」の例文

「トレンチコート」の例文は以下のようになります。

・『トレンチコートの首や袖のベルトをきつく締めることはありません』
・『トレンチコートは、ハンフリー・ボガートが映画で着用したことで広く知られるようになりました』

「チェスターコート」の例文

「チェスターコート」の例文は以下のようになります。

・『チェスターコートは、長く続いている刑事ドラマの主人公が着用して有名になりました』
・『チェスターコートはマニッシュなアイテムとして、意識して取り入れる女性が増えています』

まとめ

この記事では、「トレンチコート」「チェスターコート」の違いを、解説してきました。

寒い冬になると、フォーマル時には必ず着用するコートですが、ここまで説明してきたように、着用には条件があります。

このようなうんちくは、ちょっとした宴席などで披露すると、注目されるかもしません。

しかし、現代においては、本来の成り立ちを気にする必要はなく、その日の気温や天候、どこに出かけるかで決めてしまっても問題はないでしょう。

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