この記事では、トンカツとロースかつの違いを分かりやすく説明していきます。
トンカツとは?
トンカツとは、厚めにスライスした豚肉に小麦粉をまぶしてから溶き卵を付けたら、パン粉を全体的に付けて油で揚げた料理を指します。
肉が少し厚めなので、油で揚げるときはキツネ色になるまで揚げることで肉の中心部にまで火が通る目安となります。
日本ではカタカナでトンカツと呼ぶか、漢字とカタカナを合わせて豚カツと呼びますが、カツと呼ぶとトンカツを意味する呼び方になります。
名称の由来は豚の「トン」にフランス料理の“cotelettes”(コートレット)を組み合わせてトンカツとなりました。
日本では1899年に『棟瓦亭』でポークカツレツが誕生しています。
このトンカツをカレーのうえにのせたものがカツカレー、醤油に鶏と玉葱を入れて、溶き卵をかけたものが親子丼と呼ばれており、日本人に親しまれている料理となっています。
また、薄くスライスしたロースを何枚も重ねてミルフィーユ状態にして、その間にチーズやシソを挟んであげたり、デミグラスソースをかけたアレンジロースかつ料理にし、女性にも食べやすい肉料理も登場しています。
ロースかつとは?
ロースかつとは、豚の肩から腰の背肉の部位をトンカツのように調理した肉料理を指します。
豚の背肉をロースといいますが、この部位をスライスして、トンカツと同じように小麦粉や溶き卵、パン粉を付けた後に油で揚げて、ソースにカラシを混ぜて食べるのが一般的です。
肉が柔らかいロースの肉は脂身が多く、甘みを感じる糖質も感じられることから、揚げるとその旨みが口の中で広がる美味しい肉料理ができます。
煮ることで肉が柔らかくなる部位でもありますので、煮れば箸で簡単に切れるロースかつ丼ができます。
トンカツとロースかつの違い
トンカツやロースかつの違いを、分かりやすく解説します。
ヒレ肉やロース肉をスライスした豚肉を揚げたものをトンカツといい、ロースかつはロース肉だけで作っているものという違いがあります。
ロースかつには他にも牛肉を使ったものがあるという違いが見られます。
トンカツの例文
・10月1日は日本記念日協会が認定したトンカツの日である。
・トンカツをアレンジした肉料理が出ている。
10月10日も「とんかつの日」として、東京都食肉事業協同組合が特別セールを開催しています。
また、ソースにくぐらせたトンカツとチーズを挟んでカツサンドにしたり、サルサソースをかけて食べるトンカツ料理も人気を集めています。
ロースかつの例文
・ロースかつは噛めば噛むほど脂身が口の中に広がって美味しい。
・きめが細かい肉質ロース肉は、ヒレに次ぐほど上質な肉である。
ロースかつは噛めば噛むほど脂身がジュワッと口の中に広がります。
高級なヒレのように上質で、きめ細かい肉質であるのもその理由です。
まとめ
油で揚げることでより肉の旨みを引き出し、脂身を美味しくいただけるトンカツとロースかつ。
それぞれの特徴を活かしたこの2つの料理はグルメの日本人にぴったりの調理方法でもあります。
自分なりに肉の厚みを変えたり、ソースをアレンジして、好みの料理にしてみるといいでしょう。