この記事では、「ノルウェージャンフォレストキャット」と「メインクーン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ノルウェージャンフォレストキャット」とは?
「ノルウェージャンフォレストキャット」は、ノルウェー原産の品種です。
全身が厚い被毛に覆われた長毛種で、ふさふさ、もこもこした毛皮が特徴です。
北欧の寒冷な環境に適合して自然に発生した品種といわれます。
体格はがっしりしたボックス型で、猫の中では中~大型です。
体重はオスが5~7㎏前後、メスが3~6㎏前後ですが、これより大きくなる猫もいます。
顔は逆三角形であごは丸みがあり、目はアーモンド形です。
前脚より後ろ脚のほうが長めで、活発に動き回ります。
「ノルウェージャン」は「ノルウェーの」という意味、「フォレスト」は「森林」という意味を持ち、「ノルウェージャンフォレストキャット」は「ノルウェーにいる森林のネコ」という意味を表しています。
品種名が示す通りノルウェーの森林に生息する自然固定種で、北欧神話に出てくるネコのモデルになるなど、古くからノルウェーで親しまれている品種です。
ノルウェーでは「ノルウェージャンフォレストキャット」と同じ意味を持つ「スコグカッテル」と呼ばれるほか、品種名が長いことから海外では「ウェジー」「ノル」「NFC」などの短い愛称で呼ばれたりもしています。
「ノルウェージャンフォレストキャット」に多い性格や気性
「ノルウェージャンフォレストキャット」の性格は温厚で我慢強く、かつ人やほかの猫に対して友好的で、ペットに適している品種といえます。
自然に派生した品種のため野生の名残も残っており、運動するのが好きで活動的です。
獲物を追いかける遊びを好んだり、屋外に出るのを楽しんだりします。
そのため、飼育する際は十分に運動させてやる必要があります。
「メインクーン」とは?
「メインクーン」はアメリカ原産の品種です。
体長が1mにも及ぶ大型種で「穏やかな巨人」の異名を持ちます。
体重はオスが7~9㎏、メスは3~5kg前後で、がっちりした体型と豊かな毛並、大きくてふさふさした尾が特徴です。
鼻筋には「ジェントルカーブ」と呼ばれるくぼみがあります。
「メインクーン」とはメイン州の州猫で「メイン州のアライグマ」という意味を持っています。
名前の由来は諸説ありますが、アライグマ(クーン)との交配種という噂からその名がつけられてたといわれます。
「メインクーン」に多い性格や気性
「メインクーン」は知能が高く、人の言葉やしつけをよく覚えます。
性格は温厚で人にもよく慣れます。
遊び好きで器用なため、おもちゃを使った遊びや物を取ってくる芸なども好みます。
あまり人にベタベタするタイプの品種ではないと言われますが、個体差もあり甘えん坊の「メインクーン」もいます。
「ノルウェージャンフォレストキャット」と「メインクーン」の違い
「ノルウェージャンフォレストキャット」と「メインクーン」はどちらも大型の長毛種で見た目がよく似ていますが、以下に挙げる特徴によって見分けることが可能です。
「ノルウェージャンフォレストキャット」は前脚より後ろ脚の方が長く腰高で、毛は柔らかくしっとりしています。
「メインクーン」は尾が大きくてふさふさしており、胴が長めです。
横から鼻筋を見たときに「ジェントルカーブ」というくぼみがあるところも見分けるときのポイントです。
まとめ
「ノルウェージャンフォレストキャット」はノルウェー原産、「メインクーン」はアメリカ原産で、ルーツは異なります。
どちらも飼いやすい人気種ですが、血統、特徴や性格には違いがみられます。