「ノンケ」とは?意味や使い方を解説

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「ノンケ」について

「ノンケ」は漢字を使うと「ノン気」になります。

しかし「ノン気」と書くと「のんき」と読んでしまう人が多いので、「ノンケ」と全て片仮名で表記することが多くなりました。

「ノンケ」の意味

「ノンケ」の意味と由来などについて紹介します。

「ノンケ」の意味

「ノンケ」「異性愛者」という意味です。

人は基本的には異性と恋愛をすることが多いのですが、最近では同性愛者も増えてきています。

その為に「同性愛者」に対する言葉として「ノンケ」が使われる様になりました。

「異性愛者」は不自然に感じることもあり、性愛に関する話題をする時に「ノンケ」と言うことで気軽に会話ができる様になっています。

「ノンケ」の由来

先述の通り「ノンケ」「ノン気」であり、その由来は「Non-気」から来ていると言われます。

少し前は同性愛者を間接的に「その気(け)がある人」と表現していました。

異性愛者は「その気(け)がない人=Non-気」となり、そこから「ノンケ」になったのです。

「ノンケ」の言葉の使い方

「ノンケ」は性愛的な表現ですので使い方が難しいと感じる人もいるでしょう。

以下のポイントを押さえておきましょう。

同性愛者が使うことが多い

「ノンケ」は、同性愛者が異性愛者のことを呼ぶ時に使われる言葉です。

普通は異性愛者という言葉は使わないし、自分から名乗ることもないでしょう。

同性愛者が自分達と一般の人達を区別する為に「ノンケ」と言うのです。

特に差別的な意味合いや、いかがわしい表現ではないと思えば使い易いでしょう。

誤用について

最近では女子高生が「ノンケ」を誤用しているケースが目立ちます。

「ノンケ」「ノン毛=ムダ毛がない状態」と勘違いして「夏までにノンケにしたい」などと言っていることがあります。

有名な家庭用脱毛器に似たような名前の商品があるので仕方ありませんが、間違った使い方です。

「ノンケ」を使った例文・短文(解釈)

「ノンケ」を使った例文と解釈を紹介します。

「ノンケ」の例文1

「君はノンケなのか、それじゃあ仕方ないね」

気の合う男友達がいていつも一緒に行動していたら、何と相手が同性愛者で自分に好意を持っていたということが分ります。

同性愛者といっても普通に社会生活を送っている人達も多く、インテリで常識を弁わきまえているものです。

相手に対して同性愛者かそうでないかを確認して、もしも違ったら潔く諦める覚悟もあるでしょう。

恋愛ができなくて残念だという意味が含まれています。

「ノンケ」の例文2

「ノンケの友達も来るから安心しておいでよ」

同性愛者の友人に飲み会やイベントに誘われると、集まる人達は全て同性愛者ではないかと心配になります。

特に偏見はなくても、自分だけノーマルで周囲が全て同性愛者だと遠慮した方がいいのではと思うでしょう。

しかしそう言われることで、同性愛者ではない人達も来ることが分り、自分も安心して参加できます。

誘った人の気配りが感じられる言葉です。

「ノンケ」の例文3

「ノンケのフリをしていたけれども実はそっちなんだ」

今迄ノーマルなフリをして周囲と話を合せていたけれども、実は同性愛者であることをカミングアウトしています。

「ノンケ」ではないということで「そっち」が同性愛者を表していることがわかります。

まだ同性愛者に偏見を持っている人が多いことから、はっきりと言えない時に使われる表現です。

「ノンケ」の例文4

「あのバーは『ノンケの方お断り』の張り紙がしてある」

繁華街に行くと「ゲイバー」があります。

多くのお店は「ノンケ」のお客でも入店可能ですが、中には同性愛者のみしか入れないお店もあるのです。

自分達を見世物や話のタネにされたくないという思いがあるのでしょう。

少数派であるが故に閉鎖的になってしまっている場所もあります。