この記事では、「ハイライト」と「クライマックス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ハイライト」とは?
「ハイライト」の語源は英語で「highlight」に由来しています。
「ハイライト」という言葉は、次の2つの意味を含んでいます。
1つ目は、「絵画、写真で、光線がもっとも強く当たり、白く見える部分」という意味。
画像の加工などでも、「ハイライト」という言葉はよく使われます。
特に明るくみせたいところに「ハイライト」を使います。
2つ目の意味は「スポーツ、放送番組、演劇などで、最も興味をそそる部分や場面」です。
「野球」や「サッカー」の試合で、勝敗に関わるプレーやファインプレーをまとめて放送することがあります。
これを「ハイライト」と言います。
最も話題となったニュースなどでも「ハイライト」が使われます。
「ハイライト」とは「重要な場面」や「最も話題になった事柄」を切り抜いてまとめたもののことです。
「クライマックス」とは?
「クライマックス」の語源は「はしご」を意味するギリシア語「klimax」に由来しています。
「クライマックス」とは「興奮や緊張が最高潮に達する状態。
絶頂」という意味があります。
「クライマックス」とは「物語の山場で、最も盛り上がった場面」のことです。
「ハイライト」と「クライマックス」の違い
「ハイライト」と「クラマックス」、それぞれの用語の意味はお分かりいただけたでしょうか? 「ハイライト」は2つの使い方があり、1つは「絵画、写真で、光線がもっとも強く当たり、白く見える部分」。
もう一つは「重要な場面」や「最も話題になった事柄」を切り抜いてまとめたものです。
そして、「クライマックス」は「物語の山場で、最も盛り上がった場面」「最高潮の場面」のことです。
また「クライマックス」は「物語の山場」なので、通常は「緊張」や「興奮」が伴います。
しかし「ハイライト」は「ファインプレー」や「最も話題になった事柄」を切り抜いてまとめたものという意味です。
必ずしも「緊張」や「興奮」が伴うとは限りません。
「ハイライト」の例文
・『いくつかの点がハイライトしてあります』
・『大会のハイライトは、男子走幅跳での対決であった』
・『年内最後の放送は「ニュースハイライト」と題される』
・『地謡のみで曲中のハイライトとなる舞を上演すること』
「クライマックス」の例文
・『観客は映画がクライマックスの間すすり泣きした』
・『クライマックスで 自衛隊の救助のヘリがやってくる』
・『リーグ戦、クライマックスシリーズで優勝』
・『ライブのクライマックスによく演奏される曲』
まとめ
以上が「ハイライト」と「クライマックス」の違いになります。
似たような言葉と思いがちですが、調べてみると全く違う意味を持つ言葉だということが分かりました。