この記事では、「ピークアウト」の意味を分かりやすく説明していきます。
「ピークアウト」とは?意味
「ピークアウト」とは、ある物事が頂点に達し、それ以上の上昇や成長がなく、これから減少や衰退に転じるという意味を持つ言葉です。
一般的には証券、金融用語として使用されてきましたが、現在世界中で流行している新型コロナウィルス感染症の感染状況を示す場合に、この「ピークアウト」という言葉が使われ注目されています。
「ピークアウト」の概要
「ピークアウト」とは、ある物事について英単語で頂点を意味する“peak”に達する事で、これから下降や衰退する事が予想されている状況を示す言葉です。
一般的には株式市場の株価の状況を示す金融証券用語として使われてきました。
しかし、現在流行している新型コロナウィルス感染症の感染状況が高止まりをし、減少傾向にあるだろうという予想を立てる場合に「ピークアウト」という言葉が使われるようになりました。
現在では、コロナウィルスの感染者数を示す言葉として定着し、ニュース番組などで耳にする機会が増えています。
「ピークアウト」の言葉の使い方や使われ方
「ピークアウト」は、もともと株価などの証券用語として使用されてきました。
景気循環において、景気の拡大の山がピークに達する事で、徐々に景気の後退が起こると考えられる場合に「ピークアウト」という言葉で表されます。
景気循環は、景気の拡大と収縮が繰り返され、景気の拡大や拡張の後には後退期と呼ばれる不況や後退が起こります。
この景気の拡大や拡張が頂点に達し、後退期に入るという事が考えられる場合に「ピークアウト」と使われます。
この後退するという意味から分かるように、証券用語としての「ピークアウト」という言葉はマイナスな意味として使われてきました。
しかし、コロナウィルスの感染状況を示す場合に使われる「ピークアウト」は、感染者数が減少傾向にあるという意味で使用されているため、マイナスの意味ではなく寧ろ感染状況が好転する可能性があるという意味で使用されています。
このため、金融証券用語での「ピークアウト」と、現在ニュースなどで耳にする「ピークアウト」は「ピークに達して減少傾向にある」という意味では同じですが、金融証券用語として使用される場合はマイナスな意味であるという事を覚えておきましょう。
「ピークアウト」を使った例文(使用例)
・『株価がピークアウトした』
・『日本のコロナの感染者数はこの後ピークアウトしていく可能性がある』
・『世界の人口は、2100年にピークアウトすると予想されている』
まとめ
「ピークアウト」は、「ある物事が頂点に達し、そのあと減少や衰退が考えられる状況」を示す言葉です。
株価を表す際や、感染状況など様々な事柄について使用されます。
現在流行している新型コロナウィルス感染症が一刻も早く「ピークアウト」し、世界が日常を取り戻せる日が来ることを願うばかりです。
