「裏付けを取る」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「裏付けを取る」とは?意味と使い方

刑事ドラマや報道番組などでよく聞く独特の言葉に「裏付けを取る」という表現があります。

特に説明もされず当たり前のように使われていることの言葉ですがいったいどのような意味なのでしょうか。

今回は、「裏付けを取る」の意味と似たような類似表現について解説します。

「裏付けを取る」とは?意味

「裏付けを取る」とは「物事が事実であるかどうか調査して確認する」という意味で使われる言葉です。


「裏付けを取る」の概要

ある物事を知ったときにその情報が事実であるかどうかその時点で判断することはできません。

本当のように思えても偽装されていることもありますし、悪意なく誤って伝えられている可能性もあります。

その物事が事実であると証明するためにはある一方からの情報だけでは不十分です。

別の手法や別の証拠など当初に提示されたもの以外の別角度から情報を収集しそれらを照らしあわせた上で相違がなかった時点で初めてその物事が高い確率で事実であると断言できるようになります。

「裏付けを取る」とはそのような「事実であることを確認するために行われる調査活動」を指す言葉です。

証言や証拠だけでは事実性の証明が弱い場合に保管する情報を持って事実性を証明する作業が「裏付けを取る」のさす具体的な内容です。

間違いの許されない犯罪捜査や情報の高い正確性が要求される報道などでは特に重要な作業であり「裏付けを取る」ことができなければ事実として扱えなくなることもよくあります。

「裏付け」とは布や紙などうすく破れやすいものに裏から補強として貼り付けるもののことです。

「そのままでは事実とするには弱い物事に対し補強するのに十分に役に立つ情報を調査して集める」のが「裏付けを取る」の意味する内容です。


「裏付けを取る」の言葉の使い方や使われ方

・タレコミされた情報の裏付けを取る。

・大臣逮捕のうわさが本当かどうか裏付けを取る。

・番組で紹介する情報については全て専門家に相談して裏付けを取ることにしている。

・彼が犯人だなんて、裏付けを取るまではとても信じられない。

「裏付けを取る」の類語や言いかえ

・ファクトチェック
「事実であるかどうか確認する」という意味の言葉です。

2018年頃から広まった比較的新しい言葉で、もともとは「ネット上に氾濫するフェイクニュースが事実かどうか調べる」ことを指していました。

現在ではネットニュース以外にも学説や主張などが事実であるかどうか調べる行為全般を指す言葉として使われています。

意味としては似ていますが「裏付けを取る」が事実であることを証明する目的で調査するのに対し、こちらは「虚偽やでっちあげなど事実ではないと強く疑われている物事を調査する」という意味で使われています。

・エビデンス
「科学的根拠」という意味の言葉です。

証言や状況証拠などの曖昧さを含むものではない「科学的に正しい根拠」を指します。

再現性や客観性が非常に高いことから証拠としての信頼性が高く強い説得力を持ちます。

・証拠を固める
「証拠を増やしたり保管したりして信頼性を高める」という意味の言葉です。

「裏付けを取る」とは非常に意味が似ていますが「既存の物事や情報の信頼性を高めるための行為」を指して使われます。

まとめ

「裏付けを取る」は余り使う機会のない言葉かもしれませんが社会にでるとこれを求められることは意外なほど多く、意味をきちんと知っておきたい言葉のひとつです。

意味を正しく理解して求められたら期待に応えられるようにしておきましょう。

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