「フィードバック」
社会人になってから、色々なビジネス用語が出てくることで、戸惑いを隠せない新入社員の方も結構いらっしゃるのではないかと思いますが、その中で「フィードバック」という言葉があります。
この言葉の意味は、「情報や意見や結果を戻す」といったような意味合いがあるのですが、詳しい意味を正しく理解して使えるように、詳しく見ていくことにします。
「フィードバック」の意味
「フィードバック」とは、元々、技術的な用語として使われているのですが、「電気回路で出力の一部を入力側に戻し、出力を増大させたり減少させること」という意味があります。
また「得られた結果によって原因を自動的に調整する動作」のことも指しており、自動制御などの分野で使われています。
ビジネスの世界で使われる「フィードバック」は、上記のような解釈が転じて、「業務内における行動などを評価した結果を行動した人や組織・会社に対して伝え返すこと」で使われている言葉です。
フィードを英語で訳すと、“Feed”となるのですが、“Feed”は「食べ物を与えること」や、「栄養を与えること」という内容を言っています。
また、「フィードバック」の「バック」は、“Back”という英語で「戻す」や「返す」という意味があります。
このことから、ビジネスにおける「フィードバック」は「評価した結果を伝え返すこと」という意味になってくるわけです。
「フィードバック」の言葉の使い方
元来は工学系やIT系の分野で出力された情報やデータなどのアウトプットを修正したり調整するなど改善を必要とすることを目的に、入力側に戻すことで使われています。
しかし、ビジネスの場面でも、部下の昇給や昇進に反映に必要な本人評価を上司が行うことや、仕事における具体的な指摘を与える場合に使われています。
また、一般市場においても、消費者の人達が商品やサービスや、メーカーの対応を企業側に伝える行動や、インターネットなどのメディアで情報を公開する時も、「フィードバック」が用いられています。
この行動は、単なる評価だけではなく、問題の改善やさらなる向上のため大切なことです。
「フィードバック」される内容によって、情報や結果を受ける(戻される立場)にとっては、次につながるような活きた情報や意見として真摯に受けることが大切です。
「フィードバック」は上司など評価する立場に人が、評価される部下などのモチベーションを上げて、評価対象者の能力を高めていくために行われます。
「フィードバック」を使った例文・短文(解釈)
では、ここで「フィードバック」を使った例文を見ていくことにしましょう。
「フィードバック」の例文1
「今月新発売した我が社の商品についての使い勝手などの情報をフィードバックをいただけますと幸いです」
メーカーでは常に新しい商品を開発し販売すると、その後の動向がどのように推移していくか非常に気になるものです。
そのような時に、利用者である消費者の人達の感想や意見が大いに参考になってきます。
そのようなことで、このような例文が発売後にメーカーから出されることがあります。
「フィードバック」の例文2
「あの時にフィードバック頂いたおかげで、商品の改善ができました」
これも消費者からの「フィードバック」によって、商品の問題となっている部分が改善されたことを言っています。
企業は常にこのような意見に耳を傾けて真摯な対応をしていかなかればなりません。
「フィードバック」の例文3
「お客様からのフィードバックは、我が社の生命線でもあるので、軽視することは絶対にあってはならない」
この例文も企業のあるべき姿を物語っている感じがあります。
最近では、不祥事を起こしてしまう企業が少なくありませんが、そのような会社は市場うからの信用を失い、事業の存続が困難になってきます。
したがって、お客様の意見は市場の声として、しっかりと受け止めることが必要です。