この記事では、「フォルム」と「シルエット」の違いを分かりやすく説明していきます。
ファッション誌などで見ることがある2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「フォルム」とは?
「フォルム」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「フォルム」はフランス語表記で「forme」となります。
ちなみに英語では「フォーム」と言います。
「フォルム」には「形。
形式。
様式」という意味があります。
特に立体的な形状を指す場合が多い言葉になります。
例えば、服装について「フォルム」という言葉を使うことがあります。
女性の体に合った服を作るとき、女性特有の胸のふくらみや、腰の括れなどを立体的にとらえて、その形に似合う服を作る必要があります。
このような場面で、立体的な形を意味する「フォルム」という言葉を使い、「男性向けの福を、女性が着るためのフォルムに作り直す」「立体的なフォルムが、女性の体を包み込む」などという文章を作ることができます。
「シルエット」とは?
「シルエット」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「シルエット」はフランス語表記で「silhouette」となります。
「シルエット」は「横顔などの輪郭を描き、中を黒く塗りつぶした絵」という意味があります。
影絵は「シルエット」と呼ばれることがあります。
また、「後方から光が当たり、浮かび上がる風景や人物などの輪郭」という意味があります。
「暑い夏の日は、日差しが強いため、建物のシルエットがくっきりする」などという「シルエット」の使い方ができます。
さらに「シルエット」には「物の輪郭」という意味があります。
「アウトライン」のことを意味し、アウトラインが美しく見える服を指して、「洋服のシルエットが美しい」などと言います。
「フォルム」と似た意味なのは、「物の輪郭」という意味になります。
「フォルム」と「シルエット」の違い
「フォルム」と「シルエット」の違いを、分かりやすく解説します。
「フォルム」は「形。
形式。
様式」という意味があり、特に「立体的な形」を意味します。
一方で、「シルエット」は「物の輪郭」という意味があります。
例えば、体について話すとき、「フォルム」は、3Dの人体模型をイメージするような意味になります。
一方の「シルエット」は人間のイラストの、輪郭部分を指すような意味になります。
絵画に例えるなら、「フォルム」は陰影などをつけて質感を出す「西洋画」のようで、「シルエット」は、輪郭線を強調し平板な「日本画」のようだと考えることができます。
このように「フォルム」は「立体的」に物を見て、「シルエット」は、物の輪郭を見るという違いがあることが分かります。
まとめ
「フォルム」と「シルエット」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがあります。
意味を知り違いを知ることで、「フォルム」と「シルエット」を、これからは言い間違えることがなくなるのではないでしょうか。