「フッ重」
「フッ重」は「ふっおも」と読みます。
詰まる音の次の母音がくるので言いにくいのですが、「ふっじゅう」ではありません。
「フッ重」の意味
「フッ重」の意味や背景などについて紹介します。
「フッ重」の意味
「フッ重」は「フットワークが重い」の略語で、意味は「行動が遅かったり切り替えがすぐにできない様子」です。
実際の行動が遅いというよりも「行動力がない」という意味が強くなります。
元々フットワークはスポーツ関係用語で、足運びや足さばきのことを言います。
「フットワークがいい・悪い」は、「足運びがいい・悪い」という意味になるのです。
この言葉は最近の若い人達の間で良く使われていて、「フットワークが重い=足運びが重い」という意味で、そこから転じて現在の意味に使われる様になりました。
人から誘われてもすぐに返事をしなったり「行けたら行く」と中途半端な返事をする人や、メールやLINEの返信が遅い人も「フッ重」と言われます。
「フッ軽」とセットで使われる
「フッ重」は「フッ軽」とセットで使われる言葉です。
「フッ軽」は「ふっかる」と読み、「フットワークが軽い」の略語です。
意味は「フッ重」の正反対で、「行動力があり、素早く切り替えられる様子」です。
誘われたら気軽に「行く行く」と参加したり、メールやLINEの返信も短く速く済ませられる人です。
「フッ重」の言葉の使い方
「フッ重」とは具体的にどの様なシーンで使われるのかを紹介します。
即決できない人に対して
選択肢があると迷ってしまい、中々決められない人時に「フッ重な人」と使います。
決断が遅いことで折角のチャンスを逃してしまい、損をすることもあるでしょう。
失敗すると反省と後悔をダラダラとし続けて、立ち直りが遅いという特徴もあります。
仕事が遅い人に対して
仕事をする時にまずは準備をしっかりと整えて、自分が何を求められているのかをよく考えてから行動をします。
慎重でミスが少ないというメリットはあるのですが、仕事の仕上りが遅く周囲がイラっとすることもあります。
自分が納得しないと次に進めないという部分もあり、残業もいとわない様な人を「フッ重な人」と言います。
要領が悪い人に対して
「集中して早く終らそう」と思うよりは、「じっくりと進めて行こう」と思うタイプです。
今それだけに集中して終わらせてしまうのではなく、途中でメールをチェックしたり、呼び出しに応じたりなど幾つもの仕事をこなそうとします。
ものごとに優先順位を付けるのが苦手で、要領が悪い人を「フッ重な人」と言います。
「フッ重」を使った例文・短文(解釈)
「フッ重」を使った例文と解釈を紹介します。
「フッ重」の例文1
「〇〇はフッ重だからメールもLINEもレスがめっちゃ遅い」
「フッ重な人」の特徴としてメールやLINEの返信が遅い点があります。
既読になるのは速いのですが、そこから中々返事がきません。
飲み会の誘いを送った時に当日ギリギリに返事が来ることも覚悟が必要です。
「フッ重」の例文2
「彼はフッ重だから仕事頼んでも明日になるよ」
「フッ重な人」は、自分のペースでしか仕事ができず、臨機応変に対応するのが苦手です。
急に仕事を頼んでも「明日でいいですか」と言われることも多いのです。
最初から「フッ重」であることを見込んで、早目にお願いしておいた方がいいよというアドバイスです。
「フッ重」の例文3
「〇〇会社の担当者、かなりフッ重だよね」
取引をする相手先の担当者に行動力がないと、ビジネスがスムーズに行きません。
丁寧なのはいいのですが、連絡が遅いことで相手がイラッとしている様子を表しています。
「フッ重」の例文4
「彼はフッ重だけどサッカーやってるんだって」
「フッ重な人」は行動力が無いから運動神経もないのでは、と思われがちです。
ところが中にはスポーツをやっている人もいるのです。
「フッ重」「フッ軽」は性格的なもので運動神経とは関係無いのです。