「フルボイス」とは?
フルボイスは、ゲーム用語の1つです。
同じゲームで、この仕様とそうではないものの2種類が発売されていることもあります。
最近のアドベンチャータイプのゲーム(恋愛シミュレーションゲームに多いです)では、フルボイスなのが当たり前となっていますが、少し前まではそうでもなかったのです。
一部の主要キャラクターのみボイス(声)ありという形や、全くボイスがなかったゲームも少なくありませんでした。
「フルボイス」の意味を詳しく解説
フルボイスとは、各キャラクターにそれぞれ選任の声優(何人かを1人で兼ねている場合もあります)が付いており、全てにキャラクターの声が付いているというゲーム上の仕様です。
ただし、自分の分身となるキャラクターや、名前のないモブキャラ(その他大勢扱いのキャラクター)にはないことがほとんどですが、この場合でもフルボイスと表現します。
一度ボイスなし(全ての声が付いていない)で発売されたゲームが公表で、内容はほとんど変えずにフルボイスにして新たに再発売されるゲームも多く、その代表が“CLANNAD”というゲームです。
このゲームは発売当初はそれほどでもありませんでしたが、アニメ化などのメディアミックスによって人気となり、後日フルボイス版が発売されました。
「フルボイス」のゲームは魅力的?
特に恋愛シミュレーションゲームは、このフルボイスだからこそ魅力だと言えるかも知れません。
そして、キャラクターの声を演じた声優自身が脚光が浴びることも少なくなく、その後色々なメディアに登場していることも多いです。
最近では、オンラインゲームでこのフルボイスなことも多くなっており、臨場感のある場面でリアルな音声を発してくれます。
恋愛シミュレーションとは違い、英語でボイスが再生され、その訳が画面に表示されることも多く、さながら字幕表示の洋画を見ているような迫力が感じられるでしょう。
「フルボイス」の言葉の使い方
フルボイスは、そのようなゲームを指して使う言葉です。
または、「このゲームはフルボイスではない」と使うこともあります。
フルボイスのゲームでは、ボイスを再生させないという設定にすることもできるので、特にキャラクターの声は必要ないと思えば、そのようにしてプレイしてもいいでしょう。
「フルボイス」を使った例文と解釈
フルボイスはあくまでゲームに臨場感を出す為の演出の1つです。
よって、この仕様だからといって、面白いゲームだとは限りません。
ゲーム自体の内容や、キャラクター自身に(声を考慮せずに)魅力がないと、折角のフルボイスを活かせないこともあります。
ゲームの制作側は、フルボイスにする前に、そのような点の方を重視して開発するべきだと言えるでしょう。
「フルボイス」の例文1
「あのゲームがフルボイスで再発売されれば絶対買うのになぁ」
フルボイスのゲームが増えてきたのは、おおよそ2005年頃からですが、これには2つ理由が考えられます。
本来は裏方とも言える声優が、色々とクローズアップされるようになったきたのがちょうどこの頃だということです。
そして、もう1つはゲームのメディア媒体のDVD化です。
それまでのCD媒体での領布では、容量の都合上からボイスは収録できなかったことも多かったのが、1枚でその6倍以上の容量のあるDVD媒体になったことで、フルボイス仕様で発売するのが容易になったと考えられます。
「フルボイス」の例文2
「フルボイスにするのはいいが、イメージと全然合っていないキャラクターが居るのはちょっと…」
声を担当する声優によっては、そのキャラクターとミスマッチになってしまうことがあります。
制作側も、もちろんそのようなことにはならないように考えて声優を決めていますが、ユーザーの評価は厳しいものです。
「フルボイス」の例文3
「フルボイスでのプレイはさすがに賑やか過ぎるので、一部のキャラクターだけボイスオンにしてプレイしている」
フルボイスのゲームでは、キャラクターごとにボイスのオン・オフが可能となっていることがほとんどです。
声までは必要ないと思ったキャラクターが居る場合には、そのような設定にしてプレイしましょう。