お笑い用語のこと?それとも漫画のこと? 「マンキン」という言葉の意味や使い方、由来とはどういったものなのでしょうか?
この記事では、「マンキン」の意味を分かりやすく説明していきます。
お笑い用語としての「マンキン」の意味とは?
「マンキン」とは、「最後まで全力でやり抜く」、もしくは「全力で」、「本気で」という意味を持つ言葉です。
「マンキン」の由来とは?
もともとは「あたかも、万金丹(まんきんたん)を飲んでいるようなハイテンションで、ネタを最後まで全力でやり切ること」を意味するお笑い用語でした。
「万金丹(まんきんたん)」とは、三重県の伊勢市・鳥羽市にある朝熊山をはじめ、伊勢市周辺で伝統的に製造・販売されている漢方薬の一種です。
解毒作用や着付けに効果があるとされており、伊勢参りの土産物としても有名です。
お笑い芸人であり、吉本新喜劇座長の「小藪千豊」が作った言葉とされ、自身のラジオ番組「ゴー傑P」でも「自分が使い始めた言葉」と発言しています。
スベっていようが、めげずに自分のネタを最後までやる遂げる芸人に対して、その根性と胆力を評して「万金丹でも飲んでいるのか?」と言ったことが発祥となっており、おもに関西圏の芸人のあいだでよく使われています。
「マンキン」の類語
「マンキン」と同じように、何かに対して全力で臨むことを意味する言葉として以下のものがあります。
・「全身全霊で」
・「死力を尽くして」
・「百万馬力で」
・「力の限り」
少年漫画作品としての「マンキン」
少年漫画作品、及びそれを原作としたアニメ「シャーマンキング」の略語としても、「マンキン」が使われています。
少年漫画のほうは2004年に掲載を打ち切られましたが、2021年現在でも根強い人気を誇り、続編やスピンオフ作品が発表されています。
「マンキン」の使い方
何かに対して、全力で臨むときや全力でやり抜こうとするときに使われています。
「マンキン」を使った例文
・『自分のネタをマンキンでやるお笑い芸人には好感を覚える』
・『時間が足りなかったが、明日の試験はマンキンで挑むしかない』
・『プロジェクトの成功に向けて、マンキンの姿勢で臨む』
・『無謀だと分かっていても、マンキンでやり抜くことが大事だ』
まとめ
「マンキン」には、2つの意味があります。
ひとつ目は、「最後まで全力でやり抜く」、もしくは「全力で」、「本気で」という意味で使われます。
もともとは、お笑い芸人が「万金丹(まんきんたん)」と呼ばれる漢方薬を飲んでいるようなハイテンションで、ネタを最後まで全力でやり切ることを意味していました。
お笑い芸人であり、吉本新喜劇座長の「小藪千豊」により作られた言葉とされており、おもに関西圏の芸人のあいだで使用されています。
もうひとつの意味として、少年漫画作品、およびそれを原作としたアニメ「シャーマンキング」の略語として「マンキン」が用いられています。