「メンチ切る」とは?意味や使い方を解説

方言

「メンチ切る」

メンチ切るというのは主に関西で使われている言葉であり、1980年代に突っ張りブームが起こったとき、不良たちが好んで使っていたと考えられています。

もともとは睨むという意味を持っていますが、最近では喧嘩を売る、などという意味合いも持ち合わせており、若者たちが使う言葉になっています。

誰かに言いがかりをつける時にもメンチ切るという言葉が使われる時があります。

「メンチ切る」の意味

誰かに喧嘩を売る、言いがかりをつける、などという時に使われる表現であり、聞こえの良い言葉ではありません。

特に関西で使われている言葉ですからあまり関東地方や関西以外の地域では使われていないと言えるでしょう。

しかし、最近では日本全国、人が移動しているということもあり、他の地域でも聞くことがあります。

不良がもともと使っていた子供ですから、日常的に普通の人が使う表現ではありません。

「メンチ切る」の言葉の使い方

メンチ切るというのは突っ張りをしていた人たちが作り出した表現であり、文章で描かれる言葉ではありませんし、ビジネスで使われる言葉でもありません。

むしろ、ビジネスなどかしこまった場所では使ってはいけない言葉だといえます。

つっぱりたちがお互いのことを話すときに使っていた表現です。

「メンチ切る」を使った例文・短文(解釈)

それならば、メンチ切るとはどのような文で使われるのでしょうか。

ここではメンチ切るという言葉の例文を紹介します。

「メンチ切る」の例文1

「あのグループの連中にあったから、メンチ切ってやったぜ」

不良たちの中にはグループというものが存在します。

自分たちの縄張りを守る人たちもいますし、その縄張りに他の不良たちが入ってきたらよくは思わないという人もいます。

他のグループと仲良くない、仲良くないグループの人と出会った、などというときには喧嘩を売るという意味でメンチ切るという表現が使われます。

「この前、あの人たちに喧嘩を売った」という時に「メンチ切った」という表現が使われるのです。

「メンチ切る」の例文2

「やたらとメンチ切るのはやめなさい」

やたらと周りに対して喧嘩を売るという事は避けたいものです。

しかし、人によっては自分の見解をあまりにも主張してしまうがあまり、どうしても周りといざこざを起こしてしまいやすいことがあります。

相手が自分と違う意見を持っていたからといってすぐに喧嘩を売るというやり方は好ましくありません。

相手の見解をしっかりと理解した上で自分の意見を客観的に伝えるということが大切なのです。

「メンチ切る」の例文3

「あの人は簡単にメンチ切るから気をつけて」

すぐに周りに対して喧嘩を売ってしまう人間は他の人にとっても厄介です。

意見が合わないからといってすぐに喧嘩を売る、言いがかりをつける、という態度をとっていたら、他の人から警戒されてしまうかもしれません。

そんなときには「あの人はすぐにメンチ切るから」などという表現が可能になります。

もちろん、日常的な会話においてメンチ切るという表現が使われる事はあまりありません。

メンチ切るというのはあくまでも不良やつっぱりたちが好んで使う表現だといえます。

「メンチ切る」の例文4

「リーダーに対してメンチ切るとはたいしたもんだ」

不良たちのグループにはリーダーがいます。

不良たちによっては階級など、レベルがある場合もあり、自分よりも目上の人には喧嘩を売らないなどというルールは守っている人もいます。

そのような時、リーダーに対して喧嘩を売る、言いがかりをつけるなどという行為はあまり関心できたものでは無いのです。

その一方で、誰もが賛成できない目上の人の言動に誰かが反対した場合、周りから感心されることもあるかもしれません。

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