「モダン」と「ハイカラ」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「モダン」と「ハイカラ」の違い違い

この記事では、「モダン」「ハイカラ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「モダン」とは?

「モダン」は、“modern”という英単語からなり、現代風という意味を持つ言葉でファッションなどにおいては今風のファッションだとした言葉です。

なお、「モダン」は、近代という意味もあるため、実は過去に遡ることも可能でレトロと言われる古めかしいデザインのファッションも実は「モダン」に当たります。


「ハイカラ」とは?

「ハイカラ」は、英単語の“high collar”からなる言葉で色鮮やかであることを指します。

特に西洋の文化のことを日本では「ハイカラ」と呼び、その理由は、西洋の文化やファッションは色鮮やかなものが多かったが故、色鮮やかなものを身につけている人物を「ハイカラ」と呼んでいたのです。


「モダン」と「ハイカラ」の違い

「モダン」「ハイカラ」の違いは、ファッションに置き換えると分かりやすく、モダンは今風かレトロなファッションで、「ハイカラ」は色鮮やかな物で西洋の文化のことを指し、西洋文化を身に纏うことです。

ですので違いは、西洋文化を身に纏うことのみを指すか、現在風の格好をするかという違いです。

「モダン」の例文

・『モダンテイストな小説だ』

「モダン」は今風か若干ながらレトロな様子を指す言葉であるためこの例においては、「モダン」は今風の小説家若干古めかしい小説という意味になります。

・『モダン焼き』

この言葉は、一見すると今風なお好み焼きのことを指すと思われるでしょうが、実は違います。

この例はよくある間違いで、お好み焼きの「モダン」は実は盛りだくさんなお好み焼きという意味で、今風やレトロという意味ではありません。

「ハイカラ」の例文

・『ハイカラな衣装だね』

この例は、対象となる人物の来ている衣服が西洋寄りだという例です。

なお、「ハイカラ」=流行かぶれという意味を持つこともありますが、本来は、「ハイカラ」とは、西洋の文化を身につけたことを指します。

なお、肺からという言葉が登場したのは、明治31年で当時の言葉の意味は、西洋の文化を身に纏うことです。

・『ハイカラな格好をしやがって』

この例は、おしゃれな格好をしているという例で、ハイカラ=流行に乗ったおしゃれという意味で使用されています。

一応、こちらも間違いではなく意味が通じますが、本来の「ハイカラ」は西洋文化を身に纏うことです。

まとめ

「モダン」「ハイカラ」という言葉ですが、案外と勘違いが多い言葉でして、「モダン焼き」は、実は今風のお好みではなく、盛りだくさんという意味を短縮し、「モダン」としました。

そして「ハイカラ」は流行ばかりを追うことではなく、西洋の衣装がとても色鮮やかだったが故「ハイカラ」と西洋文化を呼んだだけでなのです。

ただ、あまり細かく意味を理解せずとも、「ハイカラ」=西洋の文化もしくは流行を追うこととしても意味は通じますし、モダンも同様に意味が通じますのでそれほど細かく、こうであると定めなくとも「モダン」「ハイカラ」は、意味が通じる言葉です。

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