この記事では、「リサイタル」と「演奏会」の違いを分かりやすく説明していきます。
「リサイタル」とは?
人を集めて音楽の催しを見せる会のことです。
この会で見せる音楽は、独唱、独奏です。
独唱とは、一人で歌うことです。
歌う人が増えていくと、合唱、重唱などといいます。
小・中学校などの音楽の授業では、クラスの生徒全員で歌うことがありますが、これは合唱といいます。
このような複数人で歌うことは独唱ではありません。
「独」は、ひとつ、ひとり、「唱」は、うたう、うたという意味を持つ漢字です。
このことからも、独唱とは一人で歌うことを意味しているのがわかります。
独奏とは、一人で楽器の演奏をすることです。
ピアノやヴァイオリンなどの楽器で行われることが多いです。
オーケストラの演奏は、ヴァイオリン、フルート、ホルンなど、さまざまな楽器が一緒になって行います。
このようなものは独奏ではありません。
「奏」という漢字には、かなでる、音楽を演じるという意味があります。
このことからも、独奏とは一人で音楽を演じることを意味しているのがわかります。
つまり、「リサイタル」とは、一人で歌ったり、楽器を演奏したりするのを、観衆に見せるために行うものなのです。
「リサイタル」の使い方
独唱会、独奏会を指して使用する言葉です。
歌ったり、演奏したりするのが、一人の場合のものをいいます。
「演奏会」とは?
人を集めて音楽を演奏する催しのことです。
コンサートともいいます。
この言葉は音楽を演奏することを指しており、歌を披露することではありません。
音楽を演奏するのが何人かは意味に含まれていません。
そのため、一人で演奏することも、複数人で演奏することもいいます。
オーケストラは複数人で演奏をするものです。
聴衆を集めて行われる場合を「演奏会」といいます。
ピアノは一人で演奏をすることがある楽器です。
聴衆を集めて、一人でピアノの演奏をすることも「演奏会」といいます。
「演奏会」の使い方
人を集めて音楽を演奏する催しを指して使用する言葉です。
どのような音楽を演奏するのか、この言葉の意味には含まれていないので、さまざまな音楽の催しについて使われています。
「リサイタル」と「演奏会」の違い
2つの言葉が意味しているのは、音楽にかかわる催しなのですが、歌なのか、楽器の演奏なのか、何人で行うのかといった点に違いがあります。
「リサイタル」は、一人で歌ったり、演奏をしたりする催しです。
「演奏会」は、楽器を演奏する催しです。
何人で行うのかは意味に含まれていません。
「リサイタル」の例文
・『リサイタルが開催された』
・『リサイタルのチケットを購入する』
・『自身にとってはじめてのリサイタル』
・『リサイタルを予定している』
「演奏会」の例文
・『今度の演奏会を楽しみにしている』
・『定期的に演奏会が開催されている』
・『演奏会の準備をする』
・『演奏会が開かれました』
まとめ
どちらの言葉も音楽にかかわるのですが、どのような会なのか、何人で行うのかという点に違いがあります。