この記事では、「リソースを割く」の意味を分かりやすく説明していきます。
「リソースを割く」とは?意味
「リソースを割く」の「リソース」はビジネスでしばしば使われる英語の「resource」から来ているカタカナ語で、「供給源や資源や財源」を意味する言葉です。
ビジネスシーンでは「人・もの・金=人材・物資・資金」の経営資源を指すのが一般的です。
また「リソースを割く」の「割く」の読みは「さく」で、「やりくりして他の目的に充てること」や「割り当てる」ことを意味する言葉です。
従って「リソースを割く」とは、「人・もの・金の経営資源を、都合して他の目的に充てることや、割り当てること」の意味となります。
「リソースを割く」の概要
ビジネスシーンで「リソース」と言えば、一般的に「人・もの・金の経営資源」を指すと、前項で記載しましたが、特に経営資源の「人=人材」すなわち「ヒューマンリソース」を「リソース」と呼ぶ事が多いと言えます。
企業活動においては、選択と集中を継続的に行う事が重要であり、それに合わせて「リソース」の配分を適切に変動させる必要があります。
例えば、大企業においてはポートフォリオ分析等により重点事業の見直しを行い、重点事業に対して経営資源を集中させる事が行われています。
その際に、最も配分を変えにくいのが「人材=ヒューマンリソース」なのです。
資金は経営トップが割付を強制的に変更する事が可能ですが、「人=ヒューマンリソース」は生身の社員を異動させるのですから、遥かに難しいのです。
異動に伴い、勤務地の移動が必要となる事もあり、また単に頭数が揃えば良いと言うものではなく、スキルチェンジを要する場合もあるからです。
この様に、「人=ヒューマンリソース」は教育を含めて非常に大切である事から、「リソース」と言えば、「人材」を指す事が多くなったと言えるのです。
この例の様に、他の事業から重点事業へ経営資源、特に人材の移動させる事を「リソースを割く」と表現するのです。
ただし、飲食店等で社員やアルバイトの「シフト」を変更する事は、「リソースを割く」と、使う事はないので注意が必要です。
「リソースを割く」の言葉の使い方や使われ方
「リソースを割く」の言葉は、以下の様に使われます。
・『新たなプロジェクトを立ち上げるため、各部門からリソースを割く必要があります。』
・『当社には、このITスキルを持つ人がいないため、いずれかの事業場のリソースを割く事で捻出できません。外部リソースを使う以外方法はありません。』
「リソースを割く」の類語や言い換え
「リソースを割く」の「リソース」は「人・もの・金」や「経営資源」と言い換える事が出来、また「割く」の類語としては「捻出する」や「割り当てる」を挙げる事が出来ます。
従って、「リソースを割く」はこれらを組み合わせて、「人・もの・金を捻出する」や「経営資源を捻出する」や「経営資源を割り当てる」などと言い換える事が出来ます。
まとめ
「リソースを割く」の「リソース」は「供給源や資源や財源」を意味するカタカナ語です。
ビジネスシーンでは「リソース」の言葉は「人・もの・金=人材・物資・資金」の「経営資源」を指すのが一般的で、「リソースを割く」とは「人・もの・金の経営資源を、都合して他の目的に充てることや、割り当てること」の意味となります。