「地団駄を踏む」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「地団駄を踏む」とは?意味と使い方

この記事では、「地団駄を踏む」の意味を分かりやすく説明していきます。

「地団駄を踏む」とは?意味

「地団駄を踏む」「じだんだをふむ」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「怒りや悔しさのあまりに思わず激しく地面を踏む様子のこと」という意味で、相手に侮辱されたり、競い合って負けたりした時に、相手や自分への怒りの感情が押さえ切れずに思わず足で地面をジタバタと踏んでしまうことです。

2つ目は上記から転じて、「怒りや悔しさのあまりに身をよじるばかりの強い感情を抱くこと」という意味で、こちらは実際に地面を踏むのではなく、それほど怒ったり、悔しい思いをしている状態を表す言葉です。

上記に共通するのは「非常に怒ったり悔しい思いをする」という意味です。


「地団駄を踏む」の概要

「地団駄を踏む」「地団駄」は、「じだたら(地蹈鞴)」という言葉が変化したと言われます。

「じだたら」とは、金属を加工する時に必要な空気を送り込む為の送風機のことです。

当時の送風機は足踏みタイプで、職人が強くペダルを踏みつける動作がまるで怒っているかのように見えたことから、怒ったり悔しがったりする様子に対して「じだたらを踏む」と言われる様になり、「地団駄を踏む」に変化したのです。

当初は「起こっている」という意味はなかったというこです。


「地団駄を踏む」の言葉の使い方や使われ方

「地団駄を踏む」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。

『相手に負けた上にあかんべをされて地団駄を踏んで悔しがる』

子供が友達とケンカをしたり、競い合ったりして負けた時に、ただ負けただけでも十分悔しいのに、相手に自分を侮辱されるような行為をされると余計に怒りが湧いてくるもので、足をジタバタさせる様子です。

『ライバルに先を越されて地団駄を踏む』

ビジネスでは如何に早く、しかもタイミングよく行動するかでその後の流れが変わってきます。

ライバルの方が一歩早く上級顧客との契約を取り付けたり、素晴らしいアイデアを出して評価されるなどすると、自分はライバルに劣らない存在なのに、もう少し早く行動すれば良かったと悔しい気持ちで一杯になり、足をジタバタさせたくなる気持ちを表しています。

『研究論文を盗用されて地団駄を踏む』

学者は何年間も研究を重ねて論文を発表して、それが学術的に認められることで大きな成果を得ます。

しかし、その研究成果を共同研究者に盗まれて、しかも先に相手が学会に発表してしまうなどすると、信頼していた相手に裏切られただけに悔しさもひとしおで、怒りが沸き上がり身をよじる思いをする様子を表しています。

「地団駄を踏む」の類語や言いかえ

「地団駄を踏む」の類語や言いかえは以下の通りです。

「臍を噛む(ほぞをかむ)」

「臍を噛む」は、「ひどく後悔する」という意味の慣用句です。

「臍」「へそ」のことで、自分のへそは噛もうとしても噛めないことから、「無駄なことをする」「やってもできず後悔する」という意味で使われる様になりました。

「怒髪天を衝く(どはつてんをつく)」

「怒髪天を衝く」は、「激しく怒る様子」という意味の慣用句です。

怒りのあまりに髪の毛が逆立ち、天まで突き通る様子に例えた言葉です。

まとめ

今回は「地団駄を踏む」について紹介しました。

「地団駄を踏む」「怒りと悔しさで地面を踏みならすこと」と覚えておきましょう。

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