「リーダー格」について
「リーダー格」は日本語と英語が合わさった言葉です。
学生から社会人まで幅広く使えて、文字通り人の「格付け」を表します。
「リーダー格」の意味とは
「リーダー格」の意味と「リーダー」との違いについて紹介します。
「リーダー格」の意味
「リーダー格」の意味は「その組織やグループの中で最も立場が上として周囲から認識されている人」のことです。
大勢の中でいつも特定の人が最終決定を下したり、人に指示やアドバイスをして動かすことがあります。
何となく皆がその人に従う傾向にあり、何かをする時の中心的な存在になることを「リーダー格」と言うのです。
「リーダー格」の言葉の成り立ち
「リーダー」は英語の“leader”から来ていて、意味は「グループや集団の代表者、統率者」です。
「格」は「地位・身分・等級」を意味します。
この2つのが組み合わさり「グループにおける代表者としての地位がある人」という意味で使われています。
「リーダー格」と「リーダー」との違い
「リーダー格」でなくても「リーダー」だけでも意味が通じるのではないかと思う人もいるでしょう。
確かに「リーダー格」も「リーダー」も「そのグループの代表者」という意味では変わりません。
しかし「格」が付くことで大きな違いがあるのです。
「リーダー」は、グループや組織で登録されたり、多数決などにより承認されてなるものです。
本人も「リーダー」としての自覚を持って行動しています。
一方「リーダー格」は、「リーダーと同じ地位や権力を持っている人」のことを言います。
特に決められた訳ではなく、自然に振り分けられた役割の一つなのです。
普段から気配りができたり、決断力があったり、包容力があるなど、その人の性格や要素が周囲に評価されて「リーダーと同等の地位」として扱われることが「格」に当たるのです。
特に肩書が付いている訳ではないので、自分が「リーダー」だと思っていない人もいるでしょう。
「リーダー格」の言葉の使い方
「リーダー格」は名詞として使われます。
集団の中で人をまとめていく役割をしている人に対して使われますが、いじめやパワハラなど悪いことをするグループ「リーダー格」というと必然的に最も悪い人のことを意味します。
また、「リーダー格」の他に正式な「リーダー」が存在していることもあるので、プライドを傷つけない様に使い方に注意しましょう。
「リーダー格」を使った例文
「リーダー格」を使った例文と解釈を紹介します。
「リーダー格」の例文1
「いじめグル―プのリーダー格の子供の名前が分った」
学校ではいじめの事実を中々認めず、加害者グループの子供の名前を隠そうとするものです。
親が独自に聞き取り調査をして中心となっていじめている生徒の名前を調べた結果を表しています。
「リーダー格」の例文2
「あのママ友グループにはリーダー格が2人もいてお互い張り合っている」
ママ友グループは人間関係のトラブルが多いことでも知られています。
いわゆるボスママと呼ばれるママが2人もいて、お互い火花を散らしていることが伝わります。
「リーダー格」の例文3
「旅行でいつもリーダー格になるのは〇〇さんだ」
グループで旅行に出かけると、何となくリーダーとして役割を果たす人が決まっています。
いつもその人の決定に従っていればスムーズにものごとが進み、皆が満足する結果に終わるので、頼りにされているのです。
「リーダー格」の英語と解釈
日本語には「格」の違いが存在するのですが英語にはなく、単に“leader”を使います。
“He is the leader of the group”で「彼はグループのリーダーだ」になります。
どうしても日本語的な意味を強調したければ以下の様にも言えます。
“He is regarded as the leader of the group” で「彼はグループのリーダーと見なされている=彼はグループの『リーダー格』だ」になります。
「リーダー格」の類語や類義表現
「リーダー格」の類語は以下の通りです。
「先導者」
「グループの先に立ち、皆を率いていく人のこと」で、特にリーダーと決められていなくてもなれます。
「中心人物」
「ものごとの重要な部分を担っている人のこと」で、こちらもリーダーと決められている訳ではありません。