インターネットの野球系掲示板などで見かける独特な言葉のひとつに「ワクワク補強」というものがあります。
スポーツニュースなどではまず耳にすることのないこの言葉はいったいどのような意味なのでしょうか。
今回は、「ワクワク補強」の意味と類似表現について解説します。
「ワクワク補強」とは?意味
「ワクワク補強」とは、「東北楽天イーグルスが行う期待感にあふれた外国人選手補強」を意味するネットスラングです。
「ワクワク補強」の概要
東北楽天ゴールデンイーグルスは近鉄バファローズの身売り問題の渦中で誕生たいという特殊な成立経緯意を持つ球団です。
設立当初は戦力も貧弱で連敗続きでしたが経験を重ねていくに連れて戦力も整いついには優勝するまでに成長しました。
設立当初かライーグルスが抱えていた大きな課題が「長距離打者不足」です。
設立当初こそ山﨑武司の復活などそれなりに長距離打者がいましたがその後の補強はなかなかうまくいかずチーム力向上のための最重要課題となっていました。
イーグルスが長距離打者補強として活路を見出したのが外国人選手です。
日本人の長距離打者はそもそも数が少なくFAで獲得するにも多額の年俸が必要です。
総じて飛距離に強みを持つ選手が多い外国人選手ならそこそこの年俸でも活躍してくれる可能性は高く、イーグルスが力を入れるのも合理的です。
インターネットの野球ファンはイーグルスによる外国人長距離打者補強について毎回大きな期待を寄せています。
今度こそは活躍してくれるのではないか、逸材の発掘に成功するのかなど毎回胸を膨らませながら外国人補強について話題を交わしています。
ネットの野球ファンが大きな期待を寄せる東北楽天ゴールデンイーグルスによる外国人補強をネット上では「ワクワク補強」とよんでいます。
「思わず胸おどるようなワクワク感にあふれる外国人補強」が言葉の由来ですが。
「ワクワク補強」と呼ばれるには以下の3つを満たすことが条件とされています。
3つの条件とは「メジャーリーグで実績を残している」「年俸1億円以上」「日本プロ野球に在籍経験がない」というものです。
要するに「アメリカでの実績と前評判は高いが日本で活躍した経験がなく期待はできるがフタを開けてみるまでわからない補強」が「ワクワク補強」です。
「ワクワク補強」という名称は球団社長の立花陽三氏がインタビューで発言した「僕らがワクワクしない選手をとって球場にお客さんが来るか」に由来しています。
「ワクワク補強」の言葉の使い方や使われ方
・『楽天名物ワクワク補強について語ろう』
・『ワクワク補強には毎度ガッカリさせられる』
・『どうせワクワク補強だろう』
・『ワクワク補強にしてはいい成績だった』
「ワクワク補強」の類語や言いかえ
・ロマン補強
「ひょっとしたら大活躍してくれるのではと期待を抱かせるような補強」を意味する言葉です。
未完の大器や復活に期待がかかる大ベテランなど、今現在はそれほど活躍していないが大化けする可能性のある選手を獲得する補強を指します。
こちらはイーグルスだけでなく全ての球団に対して使われる言葉です。
まとめ
楽天名物としてネット上ではすっかり定着している「ワクワク補強」ですが一般的にはほとんど浸透していないネットのみの言葉です。
ネット上で使うのはかまいませんがついうっかり日常会話で使わないよう注意してください。