若者はよく夢を見る存在として描かれることが多いのですが、憧れの人になりたいという願望を表す俗語である「ワナビー」という言葉はこのような若者の願望と密接に関係があります。
この記事では、「ワナビー」の意味を分かりやすく説明していきます。
「ワナビー」の意味とは?
「ワナビー」とは英語の慣用句である“want to be”をスラングとした“wannabe”を日本語風に発音したものであり、意味は憧れの存在になりたいという願望を持っている人を表しています。
夢や憧れの存在になりたいと熱く願うことから熱心なファンを表すこともあり、色々な場面で使われます。
「ワナビー」の概要
「ワナビー」は元々英語の慣用句がスラングになったこともあり、意味も少し変化しているのが特徴です。
憧れや夢を持っている人を表す言葉が本来の意味だったのですが、スラング的な用法がなされるうちに、「ワナビー」は熱心なファンであるが実現に対してはそこまで行動しない人という意味が付与されました。
憧れの存在になりたいという願望は持っているが、実態が伴わず行動も中途半端というネガティブなイメージとして使われることもあるので、使用する際には注意が必要です。
「ワナビー」の言葉の使い方や使われ方
「ワナビー」は憧れや夢を持っている人に対して使われることもあり、特定の熱心なファンを表す時に使うことが可能です。
アイドルになりたいと思っているファンや、理想のミュージシャンを追いながら練習する人や、真面目に夢を追っている人は「ワナビー」と呼ばれることがあります。
「ワナビー」は上記のような使い方の他にも、俗語的な使われ方として小説家になりたいという願望を抱く人を表す時にも使われます。
小説だけではなく一般的な作家志望の人のことを「ワナビー」と呼ぶのはインターネットではよく見られる光景ですが、これにはやや侮蔑の意味があるので注意してください。
物書きという仕事は誰にでもできる簡単な仕事と思われている節があり、他のクリエイティブな仕事と比べると実態が地味であることから、正当な評価がされにくいのも原因でしょう。
「ワナビー」を使った例文(使用例)
・『アイドルワナビーとして活動していたネットアイドルが、ついに正式にテレビでデビューすることになった』
・『ロックミュージシャンのワナビーと言われてもひたすらに耐えて練習している』
・『小説家ワナビーと掲示板では言われていたが、ようやく彼が小説家サイト経由でデビューが決まり個人的にはとても嬉しい』
まとめ
「ワナビー」は元々の意味としては中立的なものであり、夢や願望を持つこと自体はいいこととして評価されるものです。
しかしスラング的な使われ方によって侮蔑的なニュアンスが付いてしまい、憧れてはいるが実際に取るべき行動していない人物という意味を持つようになったので、他人を判断する時に「ワナビー」を使うのは十分な注意が必要です。