この記事では、「一丁字」の意味を分かりやすく説明していきます。
「一丁字」とは?意味
「一丁字(いっていじ)」とは、一つの文字のことです。
「一丁字」の概要
「一丁字」の「丁」は、「个(か)」のことで、個という意味があります。
なので、「一丁字」は一個の文字、すなわち一文字ということになります。
「个」の字の篆書(てんしょ)から誤ったものが、「丁」になったと言われています。
「一丁字」の言葉の使い方や使われ方
「一丁字」の言葉を使った例文をいくつかご紹介します。
『目に一丁字なし(めにいっていじなし)』とは、少しも文字が読めないと言う意味を表しています。
『一丁字を識らず(いっていじをしらず)』は、一文字も読めない、無学なことを表しています。
「一丁字」の類語や言いかえ
「一丁字」に関連した言葉としては、「一字一点」、「無筆」、「文盲」、または「一文字」などが挙げられます。
まとめ
「一丁字」は『目に一丁字なし』や『一丁字を識らず』などのように、文字が読めず、無学であることを表す時に使われる言葉です。
「一丁字」は古い言葉のようで、現在はあまり使われていないのかもしれません。
現代の日本では義務教育制度があり、その中で日本語をきちんと学ぶことができるので、子供のうちに文字を覚えることができます。
ですが、昔の時代では教育制度が義務ではなかったこともあり、中には文字を読むことができない人もいました。
それでも、言葉を話すだけでも生活していくことが出来ていたのは、やはり今とはかなり生活習慣が違っていたからかもしれません。
「読み書きそろばん」という言葉がありますが、江戸時代には寺子屋があり、子供たちがそこで言葉を読む、書く、そしてそろばんで計算することを学んでいたようです。
寺子屋制度は明治時代になっても続いていました。
現代もこの「読み書きそろばん」は基本的には変わっていないでしょう。
「そろばん」を使わなくなったとしても、やはり計算できるスキルを身に着けることが必要です。
ここでも「読み書き」が登場していますが、やはり文字を読んだり、書いたりすることは基本的な教育で学ぶべきこととなっています。
日本の識字率は、99%とも言われています。
さらに、日本では世界から見ても、古くから識字率が高い国でした。
その理由はやはり寺子屋などの制度があり、子供たちが文字を学べる環境が出来ていたことが挙げられるでしょう。
また、出版物が庶民の間でも流行し、読書などの文字を読む習慣が日常的になっていたことも大きな理由かもしれません。
それだけ日本では、古くから「読み書きそろばん」はできて当たり前という価値観の中で暮らしてきたようです。
しかし、世界を見渡してみると、特に発展途上国などでは識字率がかなり低くなっています。
中には国民の半分にも満たない識字率の国もあります。
9月8日は「国際識字デー」となっていますが、この機会に改めて識字について考えてみるのも良いかもしれません。