「一人物」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「一人物」とは?意味と使い方

「一人物」という言葉にはどんな意味があるのでしょうか。

今回は、「一人物」の意味と類似表現について解説します。

「一人物」とは?意味

「一人物」とは、「ひとりの人」という意味の言葉です。


「一人物」の概要

「一人物」「特別なところがないただひとりの人」という意味で使われる言葉です。

何か特徴的だったり他に変えがたかったりといったことのない大勢の中のひとりを指す言葉が「一人物」であり「誰でもない誰か」を意味します。

「人物」という言葉も同様に「人」を指しますが、「一人物」「ありふれたひとりの人間」を指すのに対し「人物」「概念としての人」という意味で使われることが多いという違いがあります。

特定の人物を表しておきながらあえてはっきりと明言しない「とあるひとりの人」という意味で使割れることもあります。

「小説に登場したある一人物」という場合、浮かんでいるのは小説内の特定のキャラクターですがあえて名言を避けています。

具体性をもたせるのではなく「他でも代替可能なひとりの人」という曖昧さを持たせることによって話している内容に幅をもたせたり膨らみを産んだりする効果が期待できます。

一般的には「ただの人がひとり」という意味で使われることが多い「一人物」ですが別の意味として「他とは違うひとかどの人物」を指すこともあります。

この場合の意味としては「いっぱしの人」というような「見るべきところのある特別な人物」を表していますが、聡明さや明晰さなど「地頭の良さ」というニュアンスが強く含まれています。

日常会話ではあまり「一人物」という言葉が使われることはありません。

「一人物」は少し距離のあるあらたまった言い方であり評論や解説文ではしばしば登場しますが交互として用いられることは少なく、言葉の意味は理解できても実際に使った経験がある人はそれほど多くありません。


「一人物」の言葉の使い方や使われ方

・『交渉が成功したのはある一人物の功績が大きい』
・『まるで映画に登場する一人物になったかのようだ』
・『話を聞いた彼の頭の中にある一人物が思い浮かんだ』
・『学生時代は目立っていなかった彼だが、今では一人物として尊敬を集めている』

「一人物」の類語や言いかえ

・一個体
「大勢の中のひとつの個体」を意味する言葉です。

「個体」という言葉はこれ以上細かくできない生命活動を行う最小単位を意味する言葉で「ひとつの生命体」を意味します。

「一人物」というのが社会的な概念としての人間に対して使われるのに対し、こちらは生物学的な概念としての一つの生き物に対して広く使える表現です。

・一目置かれる存在
「他とは違うと特別扱いされる存在」を意味する言葉です。

「一人物」「優れていてみるべきところのある人物」という意味合いと非常に近しい言葉です。

ただ優れているだけではなく「周囲の人から特別な目で見られている」というニュアンスを強く含みます。

・隅に置けない
「思っていたよりも優れていて軽んじてはいけない」という意味の言葉です。

優秀さを表す意味で使われる「一人物」とは共通点の多い表現です。

まとめ

普段の会話では余り使うことがない「一人物」という言葉ですが文章などではそれなりに目にする機会が多い表現です。

目にしたときに意味がわからず混乱することの無いように正しく理解しておきましょう。

意味と使い方
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