この記事では、「一率」と「一律」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
この2つの言葉の違いと使い方等をマスターして、適切な場面で適切に使えるようにしてみてください。
「一率」とは?
最初に「一率」の意味をご説明致します。
「一率」は、基本的に軍隊用語として認識してください。
そして、現代ではあまり使われることはなくなったようです。
この「一率」(いっそつ)の意味としては、兵士たちの集団の一隊という意味をもっておりますので、是非とも参考にしてみてください。
「一律」とは?
次は「一律」の意味を解説していきます。
「一律」の意味としては、基本的に変化が一切ないという意味を表しております。
もうひとつの意味としては、全部が全部同じであり変化もなければ差が一切ないという時やそのようなさまの時に使いますので、把握しておいてください。
「一率」と「一律」の違い
ここの項目にて「一率」と「一律」の違いを説明します。
この「一率」と「一律」の違いは、上の意味を見ていただくことで違いは明確に分かるはずです。
「一率」(いっそつ)というのは、軍隊用語であり、兵士の集団や一隊単位を表しております。
「一律」というのは、変化が全くないという意味になります。
また、全部が同じで差が一切という時にも使うので、覚えておいてください。
「一率」と「一律」の使い方の違い
次は「一率」と「一律」の使い方の違いを見ていきましょう。
前者の場合は、「彼は海軍少尉となり、零戦3機編隊の一率を率いている小隊長である」という使い方が妥当な使い方となるでしょう。
そして、後者を使う場合は、「スマホ代とネット代は毎月、一律の金額で請求がくる」というのが分かりやすい使い方になるはずですので、しっかりと把握しておいてください。
「一率」を使った例文
ここでは「一率」を使った例文を書いていきます。
・『昨夜、スリガオ海峡を日本海軍の戦艦部隊の一率が突破したようです』
・『零戦30機の一率がラバウル基地を発進しました。目的地はガダルカナル島です』
・『敵の上陸部隊の一率がサイパン島に向かっているとの情報が入りました』
・『海の上で艦隊の一率を率いるためには、猛訓練が必須である』
・『敵部隊の一率が防衛ラインを突破した』
以上が「一率」を使った例文になりますので、参考になれば幸いです。
「一律」を使った例文
次は「一律」を使った例文を書きます。
・『去年行われた一律10万円の定額給付金は、あと2回ほど実施すべきである』
・『全部一律1000円で販売するとのことでした』
・『彼はいつも一律な速度で運転しているようだ』
・『商品を一律に扱うように心がけている』
・『条件を満たしている場合は、一律3割の割引を適用するとの通知がきました』
以上が「一律」を使った例文になりますので、是非とも把握しておいてください。
「まとめ」
まとめとして、「一率」(いっそつ)というのは、軍隊用語ということを理解してください。
意味としては兵士や軍隊の集団や一隊を指すので覚えてください。
後者の「一律」というのは、全部同じで差や相違点がない物や事柄を意味しております。
変化が一切ないことも意味しておりますので、把握して適切な使い方をしてみてください。