「一理ある」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「一理ある」とは?意味と使い方

この記事では、「一理ある」の意味を分かりやすく説明していきます。

「一理ある」とは?意味

それもひとつの道理だろう、一応の理屈であろうという意味です。

「一理」には、ひとつの道理、ほぼその通りと思われる理屈という意味があります。

「ある」とは、物事が存在することです。

こういったことから、「一理ある」とは、ひとつの道理が存在する、ほぼその通りと思われる理屈が存在するという意味になります。


「一理ある」の概要

そのことはすじが通っていると思うけれど、こっちもすじが通っていると思う、といったことを意味する言葉です。

トイレのスリッパのことで考えてみます。

トイレのスリッパと室内スリッパを別々にしている家庭もあれば、同じののを使用している家庭もあります。

別々にしている家庭の言い分としては、トイレは不衛生で、室内履きのスリッパを履いてトイレに入ると、スリッパに汚れが付着し、それで室内を歩くと菌をまき散らすことになるといったものです。

また、室内で裸足で過ごしている人は、トイレの床に素足がつくのを嫌ってトイレスリッパを使用することがあります。

トイレスリッパを使用していない人の理由はさまざまです。

スリッパを共用するのが嫌だ、トイレの床掃除は毎日しているのでそれほど汚れていないと思う、トイレマットがあるから気にしない、トイレになるべくものを置きたくないなどがあります。

どちらの言い分もすじが通っているといえるでしょう。

このことは「どちらも一理ある」といえます。

今度はおへその掃除のことで考えてみます。

おへその中を掃除しないと、次第に垢がたまってきて「へそのごま」と呼ばれるようなたれが貯まった状態になることがあります。

この汚れはとった方がいいという意見もあれば、掃除はしない方がいいという意見もあります。

汚れをとった方がいいという意見の理由は、汚れがたまっていると悪臭の原因になる、とっておいても役に立たないというものです。

掃除はしないようがいいという意見の理由は、やりすぎるとお腹が痛くなるから、へその周囲には血管や神経が通っているからというものです。

どちらの意見にもすじが通っていて、「どちらも一理ある」といえます。


「一理ある」の言葉の使い方や使われ方

この考えもすじが通っているし、あの考えもすじが通っているといった事柄に使用をします。

すじが通っている場合だけに使用をし、荒唐無稽な事柄には使用しません。

「一理ある」の類語や言いかえ

「その言い分もある」が似たような意味を持つ言葉です。

言い分とは、特に言いたい事柄、認めさせようとしたい事柄のことです。

「その言い分もある」は、その言っていることも確かにそうだろうといった意味になります。

まとめ

たった一つの事柄だけが正しいというわけではありません。

ある事柄がすじに通っているし、別の事柄もすじが通っているということもあります。

そのことを指す言葉です。

意味と使い方
意味解説辞典