この記事では、「一糸乱れない」の意味を分かりやすく説明していきます。
「一糸乱れない」とは?意味
「一糸乱れない」の読みは「いっしみだれない」で、「寸分の乱れもなくピッタリと揃っていること」を意味する慣用句です。
「一糸乱れない」は「一糸乱れぬ」と表現されることもあり、こちらの方がむしろよく見聞きするかも知れrません。
「一糸乱れない」の概要
「一糸乱れない」の「一糸」は「糸一本」の意味で、その糸も木綿糸ではなく、より細い絹糸を指します。
すなわち、「一糸」は「非常に細いもの」を表現するもので、それが転じて「ほんのわずか」を意味する言葉として使われるようになったものです。
従って、「一糸乱れない」は「ほんのわずか=寸分の乱れがなく揃っていること」を表現する言葉となったのです。
前項で「一糸乱れない」は「一糸乱れぬ」と表現されることもあると記しましたが、「乱れぬ」は動詞の「乱れる」の未然形の「乱れ」に、打消す意味の助動詞の「ぬ」が付いたもので、その意味は「乱れない」です。
年配者には「一糸乱れぬ」の方が馴染み深い表現と言えるかも知れませんが、「一糸乱れない」の表現の方が分かりやすく、また古風なイメージの少ない表現と言えるでしょう。
この「一糸乱れない」の表現は、例えば雁などの渡り鳥が、1羽の鳥を先頭に、整然と整列して飛ぶと言った本能に因るものに対しても使われますし、マスゲームの様に人が訓練されて整然とした行動を取る場合にも使われます。
蛇足ですが、「一糸」の付く慣用句に「一糸まとわない」「一糸まとわぬ」と言う言葉があります。
こちらの慣用句でも「一糸」は同じ意味で使われており、「一糸まとわない」は「わずかなものもまとっていない=全裸」を意味する言葉となります。
まさか「一糸乱れない」を「一糸まとわない」と混同している人はおられないでしょうが、言い間違えぬように注意しないと恥をかく事になります。
「一糸乱れない」の言葉の使い方や使われ方
「一糸乱れない」は「アーティスチックスイミングの団体では、一糸乱れない脚さばきなどの動作が魅力です」や「軍隊の行進は、手や足の振りのスタイルは違っても、一糸乱れない行進である点は、どこの国も同じです」や「あれだけの一糸乱れない団体行動をこなすためには、厳しい練習を繰り返したであろう事が推察されます」の様に使われます。
「一糸乱れない」の類語や言い換え
「一糸乱れない」の類語や言い換えとしては、「完全に一体化した」や「寸分の乱れもない」や「見事にシンクロした」や「完全調和の取れた」等と言い換える事が出来ます。
まとめ
「一糸乱れない」は「寸分の乱れもなくピッタリと揃っていること」を意味する慣用句です。
この慣用句は、「一糸乱れぬ」と表現される事も多いですが、意味は全く同じです。
強いて言えば。
「一糸乱れぬ」の表現の方が、少し古めかしく感じられ、また「一糸乱れない」の方が文法的に分かりやすいと言えるでしょう。