この記事では、「不備」と「不都合」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不備」とは?
「不備」は自らもしくは第3者が見て足りないことを指す言葉で、出来損ないや未完成という意味で用います。
「不備」の使い方
自ら、もしくは第三者が提供したものや事柄事態に血管がある場合、「不備」があるということで欠陥があることを第3者や自らに認識してもらう際に使用するのが正しい使用法です。
相手側が申し出る場合と、自らが申し出る場合に使用する言葉で、いずれも何かが足りない欠陥状態であるものに対して、「不備」があると言い渡すことで成立します。
「不都合」とは?
「不都合」は対象者に対して好ましくない状態やマイナスに捕らえられる要素を意味する言葉です。
この言葉は、対象者を指名することで対象者に対して物事がうまく機能していない様子を示します。
ただし、「不都合がない」という具合に否定をすることで対象者に足しいて悪い点はなかったと示すことも可能であるため必ずしもマイナス要因があったと相手に認めさせるために使用するわけではないのです。
「不都合」の使い方
自らや第3者に「不都合」がどうであるかを記すことで悪い点があったかどうかを自らや第3者に示すように使用します。
例えば、「今回のケースは不都合だらけだ」という言葉を用いた場合、悪い点ばかりがあったケースであると第3者や自らに言い聞かせていると解釈します。
この時に、誰がを指定することで第3者や自らが悪い点ばかりがあったと記せます。
「不備」と「不都合」の違い
「不備」は、自らもしくは第3者が見て足りていないさまを示す言葉であるため、「不都合」という言葉と比較した場合、まだ失敗はあるが問題が生じるほどの失敗ではないと解釈します。
一方で「不都合」は取り返しが出来ないほど間違いを犯しており、修正を求める事柄が多い場合、「不都合」という言葉を用いますが、いずれにしろ両者は間違いがあることには変わりはなく、問題となるのは、「不都合」の方がより重い間違いがあることです。
「不備」の例文
・『君が作成した書類は不備がある』
この言葉から解釈できるのは、第3者が作成した書類には間違いがある個所があることを示しています。
この時、「不備」だらけとしないのは言葉として不要な言葉で、間違いだらけとしたい場合、「不都合」という言葉を用いればそれでことが足りるため、だらけを用いないのです。
・『不備を認めます。』
この言葉の解釈は、自らが、間違いを認めたことを意味し修正可能であることを言い表します。
間違いの修正が難しい場合、「不都合」があります。
と記すことで相手に間違いだらけであると認識してもらうことが可能です。
「不都合」の例文
・『この物件は不都合がある』
この言葉の意味は、取り扱っている物件に不具合などの問題が多いことを意味しています。
「不備」という言葉である場合、それほど間違いや不具合はありませんが、「不都合」とすることでより重い間違いや不具合があると示しているのです。
・『その人物がここに来るのは不都合がある』
「不都合」には場所などが大きく悪いという意味もあり、この場合、対象となる人物がそのエリアに来ること自体が大きな問題があるという意味に変化します。
まとめ
いかがでしょうか。
「不備」と「不都合」には違いがあり、その違いは大きく問題があるかどうかで、「不備」はまだ修正が可能であり修正できない問題を「不都合」という言葉で処理します。