「不如意」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「不如意」とは?意味と使い方

この記事では、「不如意」の意味を分かりやすく説明していきます。

難しい表現を覚えていきましょう。

「不如意」とは?意味

不如意(ふにょい)とは、自分の思い通りにならないこと。

意のままにコントロールできず、じれったい気持ちになることです。

また家計が火の車で、お金に余裕がない状況もあらわします。

悩まし気な様子をあらわす、不自由な表現になります。

不如意という言葉をひも解いていくと「意のごとく、ならず」とあらわせます。

この場合の「意」というのは、心に思っている願い事のこと。

「こんな生活が過ごせたらいいな」と思うものです。

これが「ならず」なので、物事が思い通りに運ばないさま、自由のきかない日々を「不如意」といっています。


「不如意」の概要

「不如意」はもともと、カゴの中の鳥のように自由がきかない日々を嘆く言葉です。

そこから「首が回らず、懐が寒いこと」も、不如意とあらわすようになりました。

もちろんお金が全ての世の中ではありませんが、だからといって「お金がないと困ること」は山ほどあります。

仕事が見つからずに、これからの生活に不安を感じている場合。

収入が下がってしまい、家計のやり繰りに困っているとき。

このようなシチュエーションで用いるのが「不如意」になります。

ちなみに西遊記に登場する「如意棒(にょいぼう)」は、思いのまま操れるスティックのこと。

「如意」には、思うがままという訳があります。

自由自在な如意棒のように、苦しみのない人生を進みたいものです。


「不如意」の言葉の使い方や使われ方

「不如意」はこのように使えます。

・『不如意な結果におわり、ガッカリした』
・『不如意の一年だったが、来年こそは挽回していきたい』
・『手元不如意だから、海外旅行は当分おあずけだよ』
「不如意」とは思い通りにならないこと。

そのため意のままに操れない場合につかいます。

「手元不如意」は家計が困窮していて、経済的に余裕がないことをあらわしています。

「不如意」の類語や言いかえ

「不如意」はこのような言葉に置きかえできます。

・思い通りにならない
・家計が苦しい
・いばらの道
・進退両難
・四面楚歌
「不如意」は思いのままに進めないという訳があるので「意のままにならない」「どうにもならない」などの類語にも、置きかえできます。

また進退両難(しんたいりょうなん)とは、前も後ろも八方塞がりであること。

どちらに進んでも困難だと思えるような、苦しい状況をさしています。

四面楚歌(しめんそか)は同じく苦しさを例えた四字熟語ですが「味方がいない」という訳もあります。

まとめ

「不如意」の意味と使い方をおさらいしました。

「不如意」とは、自分の意のままに操れないこと。

自由が制限されていて、閉じ込められたように感じることです。

また経済的に困窮している場合にも用いています。

理想の生活とかけ離れた状態をあらわすのが「不如意」です。

正しい意味を覚えておきましょう。

意味と使い方
意味解説辞典