この記事では、夜通しで眠ることなく番人を勤めるという「不寝番」の意味を分かりやすく説明していきます。
「不寝番」とは?意味
ふしんばんと読み、人が眠ることなく番を勤めることという意味で、基本的には深夜帯にも関わらず眠ることなく番をするということになります。
正式な読み方ではありませんが意味が同じなため「ねずのばん」と読ませる書籍タイトルもあります。
「不寝番」の概要
不寝番は現実的には宿直勤務、警備などが近いものがあります。
職業そのものの名前、勤務スタイルの名前として不寝番という使い方をするケースは非常に少ないと言えるでしょう。
また、複数人交代で行うのが一般的で、完全に一人で不寝番ということはフィクションの世界のものと言えます。
フィクションでの不寝番は主人公が宿敵と闘うために乗り込む建物の番人、塔などであればその階数に合わせた人数が少なくとも存在するというものがあたります。
とは言え、こういった作品で寝ずにその建物を守り続けるという描写もそれほど見栄えのするものではなく、相手が眠気に負けるあるいは眠そうな時間を狙うという描写はせず、昼間に堂々と主人公が乗り込むというケースが多いため、超常的な力で不寝番ができているかなどはわからないことが一般的です。
この部分についてはリアリティを追求しても面白くならないので変化はないでしょう。
不寝番は実際の会話で使えないことはないですが、寝ずの番をする、寝ないで番をするなどと言ったほうがわかりやすいのは確かです。
なお、不寝番という言葉自体は現在進行というわけではなく、昨日不寝番だった、明日不寝番をする予定などと言った使い方が可能です。
なお、不寝番をするのは人間だけで、動物には出来ないことであり、機械であれば眠るという概念がありません。
警備ロボットがニュアンスとしては近いものと言えるでしょう。
「不寝番」の言葉の使い方や使われ方
「今日の夜から不寝番だから今のうちに体を休めておかないと」「警備員はほぼ不寝番で勤めていて頭が下がる」「看護師さんは不寝番の日があるのでより大変な部分があり感謝したい」「昨日不寝番だったら今日は思い切り寝るつもり」などの使い方が挙げられますが、言葉として使う場合はどうしても大変であるということが全面に出てくると言えます。
「不寝番」の類語や言いかえ
寝ずの番、寝ないで番をする、徹夜で番をする、宿直勤務、夜通しの警備、夜勤、深夜勤務などが言い換えとして挙げることが出来ます。
番をするという意味合いはやや弱いケースもありますが、寝ずに仕事をするという意味合いが強い言葉と言えるでしょう。
まとめ
不寝番は寝ずの番という意味合いの言葉で、眠ることなく一定の場所を巡回または立って警戒することという意味合いがあります。
そのため徹夜という言葉では完全にイコールにはならず、徹夜で警備するという言葉ではかなり意味が近い言葉になると言えます。